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歌い手のあの人と歌い手の男の子の話。
あくまで僕の妄想。
同性愛に理解のない方は見ないでね。
相手は誰でしょう、当ててみてね。
僕の昔話、きいてくれる?



初めて聞いた時に恋をした。

爽やかな少年のようなでどこか甘い声。

自分の声とは全然違うその声に惹かれた、興味を持ったんだ。


僕の声は低い。

低音ボイスといえばカッコイイのかもしれないが。
昔からコンプレックスだった。

少しね。


「〜♪」


でもそれがウケたらしい。

少しでもお近づきになれたら、と下心100%で僕も歌い手をやり始めた。

Twitterってすごいよね、うん。

何故か大御所のつぶやきに名前出てきて、それからはまー、再生数がのびるのびる。


「僕、これで運使い切ったわ」


なーんて思ったりして。

なんでもこの低い声がいいんだとか。
物好きだよね、もっといい声の人いるのに。

ありがたい。


僕自身、Twitterとかはしてなかったから特に他の歌い手さんと仲良くなるとかは全くなかった。

もちろん、あの人のページはお気に入りしてちゃんとチェックしてたけど。



ちょっとだけ、ほんとちょっとだけ僕の名前出てこないかなって期待した事はないしょ。

勘違い野郎、恥ずかしい。









「なーにぼけっとしてんの、しのぶ」


「うるさい」









そういえば、初恋は実らないらしい。



そんなことなかったけど。


今、大好きなあの人が隣にいる。

幸せだ。





あぁ、話がそれた。ごめん。




えっと、それから僕はリスナーのコメントに゙Twitterとかしてないの?゙っていうのを多く見るようになって。

始めたんだよね。



いやー、びっくりした。まじで。


始めた途端フォローといいねの嵐。

そんな待ち構えてたの、みんな。


活動を知ってる友人には

「ついにマジな人気者になりやがった」

って言われた、嫌そうに。
ひどい。


そんなこんなで一息ついて調子乗った僕は、



これまた初めでニコ生゙なんていうものをしてみた。








そして、あの人がきた。






何回目の放送かは覚えてないけど。



コメントに表示されて、

なんの冗談かと思って

「いくら僕が好きだからって、リスナーさんからかわないでよ」

って数秒固まってからやっと出した言葉。


正直声引きつってた。


゙いやいや、本物だから!!!゙




やっぱり固まって、

声でなくて、

泣いた。




それからはもうあれよあれよと。

あの人の行動に巻き込まれてって。



気づいたらいつも一緒にいるようになって。



告白された。


また泣いた。
お前、どんだけ泣いたら気が済むのってくらい。


「泣くほど、いや?」


答えなんてわかりきってるずるい人。

少し笑いながら顔を近づけてそう言った。



「そんなわけ、ない…」


好き



その言葉は溢れたら止まらなくて。




「ずっと好きだった。初めて聞いたころから。あなたよりずっと前に好きだった。諦めてた。男と男だって、まず会えるわけないって。でも、会えて。一緒にいるようになって、好きで。もうずっと抱えてたけど、伝える勇気なんてなくて。嬉しくて、泣いてて。好き、あなたが好きです。」


泣きながら嗚咽混じりに、

必死に

必死に

伝えようとした。



泣いてる顔を見られたくなくてうつむきながらだったけど。

何回も好きって、最後にはうわ言みたいに。





キスされた。





その言葉は飲み込まれるみたいに止まって、涙も止まった。

びっくりした。



「かわい」


「…そんなわけない」


可愛いわけがない。

低い声に170後半の身長。イケメンだって言われるけど、どこからどうみても男にしか見えない顔。しかも涙でぐちゃぐちゃ。

恋は盲目ってか。

嬉しいわ、ばか。





そんで、付き合ってる。今も。


幸せだよ。



多分誰よりもね。







*****

鴉です。

山なし落ちなし内容なしな駄文でした。

書きたかっただけ。

自己満足。

そういえば誰かわかりましたか?相手。

ヒントは声の特徴と主人公の名前。

主人公の名前はあの人の名前の由来になったとある作品の作者様の名前をお借りいたしました。

あの人サイドもそのうち書きたい。

書くかわかんないけど。

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作者名: | 作成日時:2016年11月29日 17時

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