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目が覚めたら天井に蜘蛛がいた。
ただそれだけの話。

こちらの始まり統一小説コンテストから。

はじめまして。
……の方が多いですよね?
葉桜音色と言います。
よろしくお願いいたします…。(ぺこり)



さて。オチはどうしようかーーーー?
目が覚めたら天井に蜘蛛がいた。
そう。
ただそれだけ。
それだけの話。
天井に蜘蛛がいるなんていたって普通だし。
特別味も感じない。
だけど途端。
私の頭は、思考の網で張り巡らされた。
蜘蛛の巣のようにーーーー。

さぁ、蜘蛛がいる。
蜘蛛は私のことを
襲うのか?
毒があったら嫌だな。
というか、嫌だ。
もしかしたら、怖がっているのかもしれない。
そもそも。
どうやってここへ?
昨日、換気のため窓を開けたのが悪かったのか。
それとも。
この家に隠し通路があるのか。
んー。わからない。
これは、蜘蛛に聞かないとダメなのか。

さて。ここで疑問が浮かぶ。
蜘蛛と話す機械はあるのか 否か。
スマホに手を伸ばす。
あれ、ない。
嗚呼!スマホはリビングにあるのだった!
ありゃ〜。
やってしまった。
取りに行こうかな?
でもリビングに行く間、蜘蛛がベッドに侵略するかもしれない。
今度からは、ベッドの側に置いておこう。
蜘蛛と話す機械、後で調べておこう。

あ!忘れてた。
蜘蛛は、喋るのか。
まずは、そのことだった。
私は、蜘蛛をまじまじと見る。
虫とかは、好きでも嫌いでもない。
普通だ。だから平気。
うーん。やっぱりダメ!
天井からの距離があってよく見えない。
目は、いい方だけどダメだな。

じゃあ、喋る前提で考えよう。
喋ったら、蜘蛛はきちんと日本語で喋ってくれるのだろうか?
英語は、少しわかるけれど。
早口だと聞き取れない。
あ!
また一つ思う。
蜘蛛だけの言葉があったらどうしよう。
全部が全部、人間の言葉じゃないのだ。
自然界は、私達に全然優しくなかった。
今更だけど、私の寝癖すごいなー。
はぁ。蜘蛛と話す機会のついでに翻訳機も頼もう。

次の疑問だ。
これからの蜘蛛の進路だ。
文系とか理系とかそういうのではなくて。
こ れ か ら ど う す る か 。
私が、殺しちゃう?
いやいや。それだけはやめよう。
逃すしかないか。
そっか。

ーーッ!
またまた疑問。
これから、蜘蛛が成長して大きくなったら?
この蜘蛛、成長し甲斐があるもの。
弟子にしてやるぞとかじゃなくて。
それは、怖い。
まず、まず。
これは、蜘蛛ではない?
前言撤回というやつか。
撤回すぎるなぁ。
うーん、そんなことはないだろう。
でも!
今まで、この蜘蛛動いていない。
食品サンプルのようなものかもしれない。
後で、触ってみる?
や…毒があったら怖い。
どうしようかな。

あ。
それよりもすごい疑問だ。
オチはどうなるのか。
蜘蛛がいただけ?
じゃあ、こんなに考えることはなかったのか!?
んー。
蜘蛛の巣以上に思考回路を張り巡らせる。
いやいや。
なんかわかった気がする。
このオチと蜘蛛がここにいる理由。



蜘蛛は、私をプラスの方に導こうとしたのではないか。



考えている内に頭が柔らかくなった気がするし今度からはこうしようとかと生活を改善しようと考えた訳だし。
まぁ、実行に移さないといけないけどね。
この話は、あと少しで終わるし、私が蜘蛛について結論を出すことがオチだって訳。
そろそろ起きようか。
ベッドから起きた私は、
異様なほどの清々しさを
感じた。

そう。
これは。
この少女が蜘蛛に対して何か考えるだけの話。
歴史の一ページにものらないちっぽけな話。
ましてや、宇宙の歴史の一部にもならないだろう。



そう。ただそれだけの話。

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葉桜音色 - れにさん» こちらこそ、ありがとうございます! (2020年4月15日 15時) (レス) id: d7ca3e104e (このIDを非表示/違反報告)
れに - ご参加ありがとうございます!発想の凄さw (2020年4月15日 15時) (レス) id: 9b35e12516 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葉桜音色 | 作成日時:2020年4月15日 15時

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