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その夜は、何時もより静かだった。
「月が綺麗ですね。」
嗚呼、そういうことか。
確かに月は輝いていたかもしれない。
でも、私には歪んで見えた。
「手が届かないから、綺麗なんです。」
昔の私なら、
「死んでもいいわ。」
なんて言ってたかもしれない。
でもね、
「うん、そうだね…。」
ごめんなさい。
「他にも綺麗な月はたくさんあるわ。」
貴方の側にはいられない。
「僕にはひとつしかないよ。」
だから、
泣かせないでよ。
「愛してました…。」
私は彼にそう告げて、
夜空の星屑になりました。
end.
「月が綺麗ですね。」
嗚呼、そういうことか。
確かに月は輝いていたかもしれない。
でも、私には歪んで見えた。
「手が届かないから、綺麗なんです。」
昔の私なら、
「死んでもいいわ。」
なんて言ってたかもしれない。
でもね、
「うん、そうだね…。」
ごめんなさい。
「他にも綺麗な月はたくさんあるわ。」
貴方の側にはいられない。
「僕にはひとつしかないよ。」
だから、
泣かせないでよ。
「愛してました…。」
私は彼にそう告げて、
夜空の星屑になりました。
end.
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作者名：少女Hは夢を見る。 | 作成日時：2017年1月28日 23時
