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カララン…
ポアロのドアベルと同時に入ってきたのは、サラサラの黒髪に清楚な感じのする白いワンピースの女の人。
「明美さん、久しぶり!」
ポアロの二階、毛利探偵事務所の娘・蘭が窓際のテーブル席に座っていた。
「明美さん、こっち〜」
ポアロの看板娘・榎本梓は、今日はポアロに客として来ているらしかった。
「蘭ちゃん、梓ちゃん、久しぶりです」
明美はニッコリと幸せそうに笑い、座る。
その指には、“A&M”と書かれたシルバーリングが光っていた。
「女子会しよう!」
そう言い出したのは、1人めのシルバーブレットの幼馴染で恋人の、毛利蘭。
同じシルバーブレットの恋人同志ということで、初めて会ったのはついこの間。
三人ともすぐに仲良くなった。
それは組織壊滅作戦ももうほぼ終わった時だった。
「いいわね!」
そうのったのは、2人めのシルバーブレットの恋人・榎本梓。
恋人の安室透-降谷零について相談(という名の惚気)をしたかったため、女子会は万々歳だった。
「そうね、行こうかな」
こうしてのったのは三人めのシルバーブレットの恋人・宮野明美。
ついこの間プロポーズされたばかりで、志保以外に惚気る相手がいなかった時に女子会なんか、行く以外ない。
こうして、蘭・梓・明美の女子会は開催されたのだった。
「すみません、注文いいですか?」
蘭はチーズケーキ、明美はフルーツサンドイッチ、梓はハムサンドを頼んでから、お喋りは始まった。
「なんか、連絡つかないと不安にならない?」
明美がフゥ、とため息ついていえば、「あ、それわかる!」と蘭が同調する。
「私は電話しか出来なかったから、何度も受話器もって泣いちゃったし、大馬鹿推理の助とか酷いこといっちゃいました…」
しゅーんとなる蘭。
「私もビックリしたわ〜、安室さんがスーツ姿で現れて、降谷零ですっていわれていきなり抱きしめられて…」
顔を赤くしながら幸せそうに話す梓。
「いーなー梓ちゃん、愛されてるね〜」
明美が一口ミルクティーを飲んだ。
「秀君は無口だから、そこがまたカッコいいんだけど、口じゃなくて行動で示すから、心臓がドキドキしっぱなしなんだよね」
昨日、食事が美味しいと思われているのか分からないと妹の真純に相談したら、「明美姉のご飯食べた後の秀兄、めちゃくちゃご機嫌だよ!」と親指たてて言われたことを思い出した。
「そうだ、新一って本当にご飯美味しいって思ってくれてるのかなぁ…
所帯染みてるとか思われてないといいんだけどなぁ」
蘭がチーズケーキをフォークでさしながら呟いた。
「大丈夫よ!
蘭ちゃんのご飯美味しいから!」
「…でも、この間料理にレーズンいれたんですけど、『蘭のならレーズンも美味い!』って言われたんですよ、
なんか、ムリしてないかなぁって…」
ますますしゅーんと落ち込む蘭。
と、その時グッドタイミングで蘭のケータイがなる。
「あ、新一からだ!
えーっと、〈今日、赤井さんちでレーズン出たけど食ったから!
俺、偏食なくなった!
あと、蘭と赤井さんの飯、めちゃくちゃ美味い!〉
わぁ…よかったぁ〜!
ムリしてたわけじゃないんだぁ!」
嬉しそうに微笑む蘭だが、あまりのグッドタイミングを明美は不思議におもった。
(なんか、盗聴器かなんかで聞いてるみたい…)
ま、そんなわけないかと明美は思い直して、フルーツサンドイッチを一口かじった。
なぜ新一がイヤホンをつけて鼻歌を歌いながらやたらご機嫌でパソコンをしているのか…考えない方がいいだろう。
「そういや、キスマークってどうやってつけるのかなぁ?」
明美がそう言うと、ココアを飲んでいた梓、オレンジジュースを飲んでいた蘭が吹き出した。
「なんか、朝起きたら秀君がつけたキスマークが身体中にあるから、露出が多いの着られないんだよー…暑いから涼しいの着たいのにぃ」
「あ、わかる!
それを零さんとかにいうと、『丁度いい』って言われるんだよねぇ」
なんでだろ?と考え込む、鈍感な三人。
「それで、仕返しに秀君にキスマークつけてみようとしたんだけど…」
「わかった!
起きちゃったんでしょ、明美さん」
「うん」
「新一もやたら人の気配に鋭いから、前、ドラマでやってた新婚風の起こし方する前に起きちゃって」
「あー」
わかると頷く梓。
「零さんにばれないように、夜怖い話聞いちゃったから、零さんの枕を握りしめて寝ちゃって…
そしたら、夜中に『ただいま』って零さんの声がするから、あわてて枕戻したら『あず起きてるでしょ』って…
耳良すぎじゃないですか?」
「だね」
なーんて話をしてたら。
「ねぇ、君達めちゃくちゃカワイイね!」
「これからカラオケ行かない?」
男三人にナンパされました。
「いえ、彼氏がいるので」
明美がなるたけやんわりと断ると、
「えー、いいじゃーん」
…ぐいぐい引っ張られる。
「ちょっと、本当に嫌ですっ」
梓の必死な抵抗虚しく、やはり体格差、引っ張られる。
「表に車あるからさ〜」
「やめっ「何やってるんですか?」えっ、れ…じゃない透さん…?」
安室が黒い微笑みをうかべた。
本能的に『これ以上はやばい』『こんなイケメンにはかなわねぇよ』と去って行くナンパ男。
「あず、隙ありすぎ」
「オメーもだよ蘭」
「明美もな」
「えっ、新一⁈」
「秀君、」
「“たまたま”任務が早く終わって“偶然”ポアロの前を通りかかって、“なんとなく”中見たら蘭達ナンパされてたんだ。」
「あっ、そうなんだ」
なんも疑ってない三人。
鈍感でよかった、と安堵する瞬間だ。
その後、度々女子会は開催されるのだが、なぜかいつもグッドタイミングでメールや電話がくるのだった。
ポアロのドアベルと同時に入ってきたのは、サラサラの黒髪に清楚な感じのする白いワンピースの女の人。
「明美さん、久しぶり!」
ポアロの二階、毛利探偵事務所の娘・蘭が窓際のテーブル席に座っていた。
「明美さん、こっち〜」
ポアロの看板娘・榎本梓は、今日はポアロに客として来ているらしかった。
「蘭ちゃん、梓ちゃん、久しぶりです」
明美はニッコリと幸せそうに笑い、座る。
その指には、“A&M”と書かれたシルバーリングが光っていた。
「女子会しよう!」
そう言い出したのは、1人めのシルバーブレットの幼馴染で恋人の、毛利蘭。
同じシルバーブレットの恋人同志ということで、初めて会ったのはついこの間。
三人ともすぐに仲良くなった。
それは組織壊滅作戦ももうほぼ終わった時だった。
「いいわね!」
そうのったのは、2人めのシルバーブレットの恋人・榎本梓。
恋人の安室透-降谷零について相談(という名の惚気)をしたかったため、女子会は万々歳だった。
「そうね、行こうかな」
こうしてのったのは三人めのシルバーブレットの恋人・宮野明美。
ついこの間プロポーズされたばかりで、志保以外に惚気る相手がいなかった時に女子会なんか、行く以外ない。
こうして、蘭・梓・明美の女子会は開催されたのだった。
「すみません、注文いいですか?」
蘭はチーズケーキ、明美はフルーツサンドイッチ、梓はハムサンドを頼んでから、お喋りは始まった。
「なんか、連絡つかないと不安にならない?」
明美がフゥ、とため息ついていえば、「あ、それわかる!」と蘭が同調する。
「私は電話しか出来なかったから、何度も受話器もって泣いちゃったし、大馬鹿推理の助とか酷いこといっちゃいました…」
しゅーんとなる蘭。
「私もビックリしたわ〜、安室さんがスーツ姿で現れて、降谷零ですっていわれていきなり抱きしめられて…」
顔を赤くしながら幸せそうに話す梓。
「いーなー梓ちゃん、愛されてるね〜」
明美が一口ミルクティーを飲んだ。
「秀君は無口だから、そこがまたカッコいいんだけど、口じゃなくて行動で示すから、心臓がドキドキしっぱなしなんだよね」
昨日、食事が美味しいと思われているのか分からないと妹の真純に相談したら、「明美姉のご飯食べた後の秀兄、めちゃくちゃご機嫌だよ!」と親指たてて言われたことを思い出した。
「そうだ、新一って本当にご飯美味しいって思ってくれてるのかなぁ…
所帯染みてるとか思われてないといいんだけどなぁ」
蘭がチーズケーキをフォークでさしながら呟いた。
「大丈夫よ!
蘭ちゃんのご飯美味しいから!」
「…でも、この間料理にレーズンいれたんですけど、『蘭のならレーズンも美味い!』って言われたんですよ、
なんか、ムリしてないかなぁって…」
ますますしゅーんと落ち込む蘭。
と、その時グッドタイミングで蘭のケータイがなる。
「あ、新一からだ!
えーっと、〈今日、赤井さんちでレーズン出たけど食ったから!
俺、偏食なくなった!
あと、蘭と赤井さんの飯、めちゃくちゃ美味い!〉
わぁ…よかったぁ〜!
ムリしてたわけじゃないんだぁ!」
嬉しそうに微笑む蘭だが、あまりのグッドタイミングを明美は不思議におもった。
(なんか、盗聴器かなんかで聞いてるみたい…)
ま、そんなわけないかと明美は思い直して、フルーツサンドイッチを一口かじった。
なぜ新一がイヤホンをつけて鼻歌を歌いながらやたらご機嫌でパソコンをしているのか…考えない方がいいだろう。
「そういや、キスマークってどうやってつけるのかなぁ?」
明美がそう言うと、ココアを飲んでいた梓、オレンジジュースを飲んでいた蘭が吹き出した。
「なんか、朝起きたら秀君がつけたキスマークが身体中にあるから、露出が多いの着られないんだよー…暑いから涼しいの着たいのにぃ」
「あ、わかる!
それを零さんとかにいうと、『丁度いい』って言われるんだよねぇ」
なんでだろ?と考え込む、鈍感な三人。
「それで、仕返しに秀君にキスマークつけてみようとしたんだけど…」
「わかった!
起きちゃったんでしょ、明美さん」
「うん」
「新一もやたら人の気配に鋭いから、前、ドラマでやってた新婚風の起こし方する前に起きちゃって」
「あー」
わかると頷く梓。
「零さんにばれないように、夜怖い話聞いちゃったから、零さんの枕を握りしめて寝ちゃって…
そしたら、夜中に『ただいま』って零さんの声がするから、あわてて枕戻したら『あず起きてるでしょ』って…
耳良すぎじゃないですか?」
「だね」
なーんて話をしてたら。
「ねぇ、君達めちゃくちゃカワイイね!」
「これからカラオケ行かない?」
男三人にナンパされました。
「いえ、彼氏がいるので」
明美がなるたけやんわりと断ると、
「えー、いいじゃーん」
…ぐいぐい引っ張られる。
「ちょっと、本当に嫌ですっ」
梓の必死な抵抗虚しく、やはり体格差、引っ張られる。
「表に車あるからさ〜」
「やめっ「何やってるんですか?」えっ、れ…じゃない透さん…?」
安室が黒い微笑みをうかべた。
本能的に『これ以上はやばい』『こんなイケメンにはかなわねぇよ』と去って行くナンパ男。
「あず、隙ありすぎ」
「オメーもだよ蘭」
「明美もな」
「えっ、新一⁈」
「秀君、」
「“たまたま”任務が早く終わって“偶然”ポアロの前を通りかかって、“なんとなく”中見たら蘭達ナンパされてたんだ。」
「あっ、そうなんだ」
なんも疑ってない三人。
鈍感でよかった、と安堵する瞬間だ。
その後、度々女子会は開催されるのだが、なぜかいつもグッドタイミングでメールや電話がくるのだった。
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作者名:モノクロ猫 | 作成日時:2017年9月9日 23時