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本作は枢町草葉荘シリーズの1作目です。登場人物紹介はこちら。
※登場人物紹介はネタバレを含みます。本編を読了後の閲覧を推奨します。
みじかいのに登場人物超多いよ！ しかもオリジナルキャラオンリーだよ！
ご感想お待ちしております。誤字脱字等はコメント欄にてお知らせください。その他何かございましたらこちらへお願いします。
本作にはアンケートが作成されています。分析のため、たくさんの回答をお待ちしております。(50個くらい…欲しいなァ…)→アンケートへ
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本作は枢町草葉荘シリーズの1作目です。登場人物紹介はこちら。※登場人物紹介はネタバレを含みます。本編を読了後の閲覧を推奨します。
みじかいのに登場人物超多いよ！ しかもオリジナルキャラオンリーだよ！
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本作にはアンケートが作成されています。分析のため、たくさんの回答をお待ちしております。(50個くらい…欲しいなァ…)→アンケートへ
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【登場人物】
・マコト（漆原 真 ウルシハラ マコト）
男。大将系男子。十代中ごろ。作者と同じ名前ですが、作者の名前からきてるわけじゃなく、むしろこっちのマコトから作者の名前が来てます。
・涼（霧原 涼 キリハラ リョウ）
男。猫かぶり系男子。マコトと一番仲がいい。
・裕羅（六川 裕羅 ムカワ ユラ）
女。ほんわり系女子。眼鏡っ子。
・響（谷口 響 タニグチ ヒビキ）
男。委員長系男子。眼鏡っ子。
・優（坂巻 優 サカマキ スグル）
男の子。泣き虫系男子。７歳。
・利久（八重 利久 ヤエ リク）
男。ハイテンション系男子。うるさい。
・狩乃（狩乃 良 カリノ リョウ）
男。世話焼き系男子。天パ。オキと仲がいい。
・オキ（矢作 放 ヤハギ オキ）
男。世話焼かれ系男子。金髪。狩乃と仲がいい。
・姐さん（みのり）
女。人外着物系女子。
他にも結構いるんだけど（特に女）、多すぎて収集つかないので、話の流れ的に要る奴以外、割愛しました。作者が使ってる中でも、主要なキャラはだいたいこれくらいです。
＊
蒸し暑い。頭が痛い。
重い体を畳に寝転がらせてぼんやりと外を眺める。空が青くてイラッとする。けど何を言ってもどうにかなるわけでもないので何も言わない。というかだるい。
ちりんちりーん。風鈴が涼しげな音を立てて風を運んできた。ふわりとするがあんまり冷たくない。はぁ、とため息をついて、ゆっくり起き上がって扇風機をつける。
「かき氷食べる人ー」
ゆっくり振り向くと、ひまわりみたいな笑顔の涼がドアを開けてそこにいた。なぜかかき氷のシロップを片手に持ってて、空いているほうの手で麦わら帽子を外す。
「……え？ なんて？」
「かき氷。食べない？ 外で今みんなやってるよ。何、はぶられてんの？ いちごシロップ、争奪戦になるから、その前にこっそり取ってきた」
「響に怒られるぞ……」
呆れつつも、キンキンのかき氷を想像したら、動く手間もいいやと思えてきた。
かき氷か。うん、悪くない。
「行く」
＊
階段を下りて行くと、いつもはにぎやかな声のするそこはしんとして閑静で、外に出ると、きゃいきゃいと騒ぐ声が聞こえてきた。いつもながら元気だなぁと思いながら、快活な足取りの涼についていくと、そうめん流しの台がいきなり目の前に出てきてぶつかった。
「いたっ、なに……うわ、すげー……」
「あ、おい、何ぶつかってんだよ」
「先に言ってよ」
「普通ぶつからないよ」
流しそうめんの台は、庭を端から端までぐるりと一周していて、よく作ったなこんなもん、と心底思うほどだった。竹ってこんな曲がるんだ。で、その中心でガキたちが、騒ぎながらかき氷を作っている。涼を真似して竹をくぐる。
「そうめんは今、裕羅ちゃんが大量に茹でてくれてる。眼鏡コンビ大活躍」
「その間にかき氷をしましょうってことか」
「氷なら腐るほどあるからね。腐らないけど」
涼が手を振って輪に戻っていく。のろのろと後をついて行ったら、今日もテンションのおかしい利久が飛びついてきて、その暑苦しさにめまいを覚えた。
「よーっ、遅かったじゃんか大将！ 何、はぶられてたの？」
「はぶってたのお前らじゃんか……」
「オレは寝てるって聞いてたから呼びに行かなかったんだけど」
「お前はこっちに夢中だっただけだろ。別に寝てないし、たとえ寝ていたとしても起こせ。イベント大好きマコトくんだぞ」
「そのマコトくんに声をかけない響が悪いんだよ。そのせいでそうめん流しの台組み立てるの、手伝わされたんだぞ」
「ああ、おおいに働け」
そういえば、いつ竹を手に入れたんだ、あの野郎。取りに行ったのか？ さぬきのみやつこかよ。
かき氷を食べようと利久を引きずりながら輪の中心へ向かうと、いきなり罵声を浴びせられた。
「マコト！ 遅い！ いつまで寝ているんだお前は！」
「え、ちょ待ってうるさい」
「準備が終わってからのこのこやってくるなんて、何様のつもりだ。恥を知れ、恥を。働かざるもの食うべからず。今すぐ六川を手伝ってこい！」
響がこちらを睨みながらすごい勢いで氷を削っている。このくそ暑いのに元気だなぁ、とげんなりするも、こうなったら響は絶対によしてくれない。なんか、縄張りに足を踏み入れられた猫みたい。あ、これ、かき氷食えないんだろうな、と悟って、仕方なく利久に背中を押されて、縁側から座敷にあがる。
「ゆーらーちゃーん」
「はーあーいー」
台所のほうから声が聞こえてきた。一階は障子がすべて開け放たれて広く、風がよく通り涼しい。
ぺたぺた歩いて台所に向かう。湯気の立ち上る鍋の前で、かっぽう着姿の裕羅ちゃんがいそいそと麺をゆでていた。その隣で、優が茹で終わったそうめんを大皿に盛っている。あっちにいないと思ったら、手伝っていたらしい。
「手伝いに来た。ていうかこれ全部二人でやってんの？」
「うん。ゆでるだけだから楽だよ。眼鏡曇るけど」
「なんかすることある？」
「ああ……じゃあ、そうめんあっちまで運んでくれる？ そろそろ手狭になってきたし、優くんじゃ重たくて運べないだろうし」
「はいはい。できたって言えばいい？」
「うん。あ、あとおつゆは薄めないから、ボトルのまんま、あっちに持ってって」
「へい」
優の頭を一撫ですると、優がにっこりと微笑んだ。それが可愛くて、ついつられて微笑んでから、大皿を持って裏庭のほうに向かう。できたぞーと声を張り上げれば、一斉にみんながこっちを向いた。
「おおー」
「あ、狩乃、つけ汁入れる椀もってきてよ。俺麺運ばないといけないから」
「え、俺オキの面倒見てないと」
「お前は俺の保護者ですか。いくらなんでもこれから飯って時に死にゃしねぇよ」
「それ、しそうだから怖いんだよ」
「ああ、じゃあいいよ。利久ー」
「オレかよぉ」
嫌がる利久の背中を押して上がらせる。俺は庭の中心に向かい、テーブルの上に大皿を置く。戻ろうとしたら、響に呼び止められた。
「ついでにこれを持っていけ」
いちごシロップのかき氷だった。練乳もかかってる。二つ持たされて、響を見つめる。
「え、いいの」
「勘違いするな。あっちの二人の分だ。もう終わる頃だろう」
「……俺のは？」
「そうめんのあとだ。第二弾は食わせてやる」
「………………」
俺の扱いがひどいのはいつものことだ。
またぺたぺたと上がり、奥に行き、途中で利久とすれ違って蹴って大皿を取りに行く。
「裕羅ちゃん、優、かき氷」
「え、今？」
「うん。早く食べちゃって」
裕羅ちゃんと代わってそうめんの鍋をかき回す。もうこれが最後の陣のようだ。
食卓についてかき氷を頬張る二人が、年の離れた姉弟のようで微笑ましい。なんでこんなに可愛い奴らとあんなに神経質な奴が、同じ屋根の下で生まれるんだろう。
「マコト、いる？」
「あー、俺はいいよ。響になんか言われそう」
「何だかんだ言いつつ、マコトくん響くんに頭上がんないよねー」
「ある意味裕羅ちゃんよりオカンだからなあいつ。裕羅ちゃんは『おかあさん』って感じ。響はなんか精神的に勝てる気がしない」
「でも何だかんだ言いつつマコトくんが大将だよね」
「何だかんだ言いつつな」
麺を一本つまみ上げて硬さをみる。もう少し。
「あ、具持ってくの忘れてた」
「具？ そうめん流しって具あるっけ」
「育ちざかりは質より量で結構」
裕羅ちゃんが言ったのを聞いて、ついでに持っていこうと考える。もう一度硬さを見るとちょうどよいくらいだったので、鍋を抱えてざっと網に流し、水を切った。
「皿」
「ん」
待っていたのか、優がすぐさま皿を渡してくれた。ひょいひょいと一口大に盛り、持ってってと告げる。
「あっ、キーンってするよ、キーンって」
「皿置いといて。あとで洗う」
「あらあらあら」
「なんだよ」
「男が家事をやる家はいいね。かっこいいよ」
「俺は元からかっこいいよ」
「はははだまって」
「ははは」
たまご、キュウリ、しいたけ、かまぼこ、などの具が載った皿を持って、また縁側から出る。優がよろよろしているので、声をかけて一緒に降りた。利久と姐さんがぼーっと飯を待っているのではたいてから、そうめん流すぞーと声をあげる。
「何か手伝おうか」
いつの間にか涼が傍にいて、にこやかに言った。汗ひとつかいていない。こいつはきっと、今までほとんどなんにも手伝ってない。
ひと夏の思い出。
・マコト（漆原 真 ウルシハラ マコト）
男。大将系男子。十代中ごろ。作者と同じ名前ですが、作者の名前からきてるわけじゃなく、むしろこっちのマコトから作者の名前が来てます。
・涼（霧原 涼 キリハラ リョウ）
男。猫かぶり系男子。マコトと一番仲がいい。
・裕羅（六川 裕羅 ムカワ ユラ）
女。ほんわり系女子。眼鏡っ子。
・響（谷口 響 タニグチ ヒビキ）
男。委員長系男子。眼鏡っ子。
・優（坂巻 優 サカマキ スグル）
男の子。泣き虫系男子。７歳。
・利久（八重 利久 ヤエ リク）
男。ハイテンション系男子。うるさい。
・狩乃（狩乃 良 カリノ リョウ）
男。世話焼き系男子。天パ。オキと仲がいい。
・オキ（矢作 放 ヤハギ オキ）
男。世話焼かれ系男子。金髪。狩乃と仲がいい。
・姐さん（みのり）
女。人外着物系女子。
他にも結構いるんだけど（特に女）、多すぎて収集つかないので、話の流れ的に要る奴以外、割愛しました。作者が使ってる中でも、主要なキャラはだいたいこれくらいです。
＊
蒸し暑い。頭が痛い。
重い体を畳に寝転がらせてぼんやりと外を眺める。空が青くてイラッとする。けど何を言ってもどうにかなるわけでもないので何も言わない。というかだるい。
ちりんちりーん。風鈴が涼しげな音を立てて風を運んできた。ふわりとするがあんまり冷たくない。はぁ、とため息をついて、ゆっくり起き上がって扇風機をつける。
「かき氷食べる人ー」
ゆっくり振り向くと、ひまわりみたいな笑顔の涼がドアを開けてそこにいた。なぜかかき氷のシロップを片手に持ってて、空いているほうの手で麦わら帽子を外す。
「……え？ なんて？」
「かき氷。食べない？ 外で今みんなやってるよ。何、はぶられてんの？ いちごシロップ、争奪戦になるから、その前にこっそり取ってきた」
「響に怒られるぞ……」
呆れつつも、キンキンのかき氷を想像したら、動く手間もいいやと思えてきた。
かき氷か。うん、悪くない。
「行く」
＊
階段を下りて行くと、いつもはにぎやかな声のするそこはしんとして閑静で、外に出ると、きゃいきゃいと騒ぐ声が聞こえてきた。いつもながら元気だなぁと思いながら、快活な足取りの涼についていくと、そうめん流しの台がいきなり目の前に出てきてぶつかった。
「いたっ、なに……うわ、すげー……」
「あ、おい、何ぶつかってんだよ」
「先に言ってよ」
「普通ぶつからないよ」
流しそうめんの台は、庭を端から端までぐるりと一周していて、よく作ったなこんなもん、と心底思うほどだった。竹ってこんな曲がるんだ。で、その中心でガキたちが、騒ぎながらかき氷を作っている。涼を真似して竹をくぐる。
「そうめんは今、裕羅ちゃんが大量に茹でてくれてる。眼鏡コンビ大活躍」
「その間にかき氷をしましょうってことか」
「氷なら腐るほどあるからね。腐らないけど」
涼が手を振って輪に戻っていく。のろのろと後をついて行ったら、今日もテンションのおかしい利久が飛びついてきて、その暑苦しさにめまいを覚えた。
「よーっ、遅かったじゃんか大将！ 何、はぶられてたの？」
「はぶってたのお前らじゃんか……」
「オレは寝てるって聞いてたから呼びに行かなかったんだけど」
「お前はこっちに夢中だっただけだろ。別に寝てないし、たとえ寝ていたとしても起こせ。イベント大好きマコトくんだぞ」
「そのマコトくんに声をかけない響が悪いんだよ。そのせいでそうめん流しの台組み立てるの、手伝わされたんだぞ」
「ああ、おおいに働け」
そういえば、いつ竹を手に入れたんだ、あの野郎。取りに行ったのか？ さぬきのみやつこかよ。
かき氷を食べようと利久を引きずりながら輪の中心へ向かうと、いきなり罵声を浴びせられた。
「マコト！ 遅い！ いつまで寝ているんだお前は！」
「え、ちょ待ってうるさい」
「準備が終わってからのこのこやってくるなんて、何様のつもりだ。恥を知れ、恥を。働かざるもの食うべからず。今すぐ六川を手伝ってこい！」
響がこちらを睨みながらすごい勢いで氷を削っている。このくそ暑いのに元気だなぁ、とげんなりするも、こうなったら響は絶対によしてくれない。なんか、縄張りに足を踏み入れられた猫みたい。あ、これ、かき氷食えないんだろうな、と悟って、仕方なく利久に背中を押されて、縁側から座敷にあがる。
「ゆーらーちゃーん」
「はーあーいー」
台所のほうから声が聞こえてきた。一階は障子がすべて開け放たれて広く、風がよく通り涼しい。
ぺたぺた歩いて台所に向かう。湯気の立ち上る鍋の前で、かっぽう着姿の裕羅ちゃんがいそいそと麺をゆでていた。その隣で、優が茹で終わったそうめんを大皿に盛っている。あっちにいないと思ったら、手伝っていたらしい。
「手伝いに来た。ていうかこれ全部二人でやってんの？」
「うん。ゆでるだけだから楽だよ。眼鏡曇るけど」
「なんかすることある？」
「ああ……じゃあ、そうめんあっちまで運んでくれる？ そろそろ手狭になってきたし、優くんじゃ重たくて運べないだろうし」
「はいはい。できたって言えばいい？」
「うん。あ、あとおつゆは薄めないから、ボトルのまんま、あっちに持ってって」
「へい」
優の頭を一撫ですると、優がにっこりと微笑んだ。それが可愛くて、ついつられて微笑んでから、大皿を持って裏庭のほうに向かう。できたぞーと声を張り上げれば、一斉にみんながこっちを向いた。
「おおー」
「あ、狩乃、つけ汁入れる椀もってきてよ。俺麺運ばないといけないから」
「え、俺オキの面倒見てないと」
「お前は俺の保護者ですか。いくらなんでもこれから飯って時に死にゃしねぇよ」
「それ、しそうだから怖いんだよ」
「ああ、じゃあいいよ。利久ー」
「オレかよぉ」
嫌がる利久の背中を押して上がらせる。俺は庭の中心に向かい、テーブルの上に大皿を置く。戻ろうとしたら、響に呼び止められた。
「ついでにこれを持っていけ」
いちごシロップのかき氷だった。練乳もかかってる。二つ持たされて、響を見つめる。
「え、いいの」
「勘違いするな。あっちの二人の分だ。もう終わる頃だろう」
「……俺のは？」
「そうめんのあとだ。第二弾は食わせてやる」
「………………」
俺の扱いがひどいのはいつものことだ。
またぺたぺたと上がり、奥に行き、途中で利久とすれ違って蹴って大皿を取りに行く。
「裕羅ちゃん、優、かき氷」
「え、今？」
「うん。早く食べちゃって」
裕羅ちゃんと代わってそうめんの鍋をかき回す。もうこれが最後の陣のようだ。
食卓についてかき氷を頬張る二人が、年の離れた姉弟のようで微笑ましい。なんでこんなに可愛い奴らとあんなに神経質な奴が、同じ屋根の下で生まれるんだろう。
「マコト、いる？」
「あー、俺はいいよ。響になんか言われそう」
「何だかんだ言いつつ、マコトくん響くんに頭上がんないよねー」
「ある意味裕羅ちゃんよりオカンだからなあいつ。裕羅ちゃんは『おかあさん』って感じ。響はなんか精神的に勝てる気がしない」
「でも何だかんだ言いつつマコトくんが大将だよね」
「何だかんだ言いつつな」
麺を一本つまみ上げて硬さをみる。もう少し。
「あ、具持ってくの忘れてた」
「具？ そうめん流しって具あるっけ」
「育ちざかりは質より量で結構」
裕羅ちゃんが言ったのを聞いて、ついでに持っていこうと考える。もう一度硬さを見るとちょうどよいくらいだったので、鍋を抱えてざっと網に流し、水を切った。
「皿」
「ん」
待っていたのか、優がすぐさま皿を渡してくれた。ひょいひょいと一口大に盛り、持ってってと告げる。
「あっ、キーンってするよ、キーンって」
「皿置いといて。あとで洗う」
「あらあらあら」
「なんだよ」
「男が家事をやる家はいいね。かっこいいよ」
「俺は元からかっこいいよ」
「はははだまって」
「ははは」
たまご、キュウリ、しいたけ、かまぼこ、などの具が載った皿を持って、また縁側から出る。優がよろよろしているので、声をかけて一緒に降りた。利久と姐さんがぼーっと飯を待っているのではたいてから、そうめん流すぞーと声をあげる。
「何か手伝おうか」
いつの間にか涼が傍にいて、にこやかに言った。汗ひとつかいていない。こいつはきっと、今までほとんどなんにも手伝ってない。
ひと夏の思い出。
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
漆原 真(プロフ) - 赤菊 藍さん» あっほんまですね！ご協力ありがとうございます。 (2018年6月11日 0時) (
レス) id: f83f8901c1 (このIDを非表示/違反報告)
赤菊 藍(プロフ) - お久しぶりです。漆原さんの作品を拝見させて頂いてたのですが、誤字がありましたのでコメントした次第です。登場人物紹介で「割愛しました」のところが「割愛しますた」になっておりました。(その様な仕様でしたらすみません) (2018年6月10日 20時) (レス) id: ebdd3cef6b (このIDを非表示/違反報告)
漆原 真(プロフ) - 咲希さん» はじめまして、こんにちは。コメントありがとうございます。そう言われればそんな気もしますね。参考になります。応援ありがとうございます。嬉しいです。 (2014年10月11日 12時) (レス) id: 43d729b7f6 (このIDを非表示/違反報告)
咲希(プロフ) - 続きです。微妙ではありますが、後半が三人称になっているような気がしますね。ですが、とても素敵な短編だと思います。最近、このようなしっかりとした小説が少なくなってきていると思っていたので、とても嬉しく思います。これからも応援しています! (2014年10月11日 8時) (携帯から) (レス) id: 4347f1ae5c (このIDを非表示/違反報告)
咲希(プロフ) - 初めまして、咲希と申します。ゆうきさんではないですが、三人称になっているのではないかと思われる部分をお伝えします。微妙ですが、『こいつはきっと、今までほとんどなんにも手伝ってない。』を、『こいつはきっと、今までほとんど手伝ってねえな。』とか、かな。 (2014年10月11日 8時) (携帯から) (レス) id: 4347f1ae5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：漆原 真 | 作成日時：2014年10月7日 19時
