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本が落ちていた。



頁数は、一頁だった。



だが、僕はその本に…



飲み込まれた。







飲み込まれてみた。
もう、日が暮れた。


僕は呆然とある場所に立っている。


否、座っている。


此処は屋上。


○○県の**市にある、高い高ぁい。


ービルであった。ー


僕は興味本位で忍び込んでみた。


が、退屈と云う事は変わらず、ただただ、風景が揺らぐ。


僕は、何も考えずに、ビルの下を覗いた。


まるで、玩具の街の様な風景。


だが、僕の欲望は満たされない。


否、満たされる日は来ない。


母さんは、きっと僕を捜すだろう。


父さんは、きっと僕を見つけるだろう。


でも、僕はこのざらつきしか無い世界から飛び降りたい。


救う者など、居ない。居てたまるか。


そんな意地ばかりを抱え、乾いた風を頰が撫でる。


ー嗚呼、お前もかー


そんな声が脳裏に浮かぶ。


誰だ?


否、そんなの、どうだって良い。


退屈は一番苦しい


殴られる


蹴られる


蔑まれる


そんな事よりも


否、そんな戯言よりも


苦しく、蝕む。


?「この世界も酸化していく。」


死んだ様な瞳に、街の風景がいやと云う程入ってくる。


?「僕の退屈は、一生終わらないだろう」


きっと


では無く、


絶対


そんな言葉を頭に思い浮かべ、僕は夕日に沈む。


もう時期、日が暮れる


もう時期、この街の闇が垣間見える。


もう時期、見えなくなる


何者にもなれなかった。


否、なろうとなんてしなかった。


観覧車がクルクルと回り


人々が道を行き交い


銃声が聴こえる


今日も満月。


今日も紅い満月。


今日も鮮血が飛び散る。


今日も炎が消え


炎が灯る。


僕が拾った本は


僕を苦しめ


ある少年の元へ


誘う物だった。


?「はぁ。宝石など…」


屋上に散らばっている宝石を一つ一つ取っていく。


怠惰の声を漏らし


不満の表情を浮かべる


?「矢張り」


この世界も、あの世界も


ざらつきしか無い


退屈に退屈を重ねた


そんな世界だ。


こんな世界なら、彼方の世界の方がまだマシか?


否、この世界にはある少年と本がある。


探そう、捜そう。


これまで、僕の予想を上回る人間など


?「一人として居ない」


少年は、悪魔に成り代わり


ある少年を探し、


生きて、闘い


一度、光を失い


命の光を求め


一生を終え


元いた世界へ戻った。









【文豪ストレイドッグス】

〜DEAD APPLE〜


ー澁澤龍彦と云う男の真実ーend

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作者名:僕はエイリアン | 作成日時:2018年7月15日 20時

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