ファンタスティック

ある日私は、化け物にあった
襲われそうになってる女の子を
助けたいがために、化け物に近寄る。
その瞬間、私の手に光が差し込んだ。

『なんじゃいこりゃ』

私の手には、棒状のようなものが持たれていた。

『お嬢ちゃん、早く女の子を助けるのじゃ』
『えっ、誰？』

私の耳に入ってきたのは、ガラガラとした低い声。

『…お嬢ちゃん、早く！じゃないと女の子が喰われてしまう…いいかい？お嬢ちゃん…』
『何？』
『こう叫ぶのじゃ❗…カナデロ、メロディアスと』
『は、はー。…カナデロ、メロディアス』

そう叫ぶと、棒状のようなものからメロディーが流れ、化け物に直撃してそれが灰になって消えた。

『…なん、だったの？』

それよりも、女の子が！

『…私、なにして…』
『あ、ちょっ…』

女の子は、何事もなかったように去っていった。

『無事で…よかった…』

私は、心からそう思えた。
それにしても、なんだったんだろう…あの声とあの武器は…一人呟いて、家に帰っていくのだった。