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小|中|大| | CSS 皆様、こんちゃぁぁ!!です!!((
作者の yuyu です!!
ホムペの方でね、一話完結のやつを作ろうと思い、つくりました!!
ぜひぜひ、見てほしいです!!
感動になったのかはわかんないけど…((え
あの…コメントくれると嬉しいです…あと、この一話完結作品のリクエストも欲しいです!!
よろしくお願いします…!!
それでは!!
° ˖ ✧ ✧ ˖ ° ° ˖ ✧ ✧ ˖ °
生まれた時から心臓に重い病気を持った少年、ぷりっつの元にやって来たのは…
_死神でした。
でも、その死神の正体はぷりっつの大切な人だった_。
これは、余命宣言されたぷりっつと死神と名乗る少年、あっきぃの二人の物語。
° ˖ ✧ ✧ ˖ ° ° ˖ ✧ ✧ ˖ °
素敵なCSS元
Ron$ 様の $$$ Negativelon【CSS配布】 から「翠鳥のフェザー」をお借りしました。
▼
▽
▼
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/CSS_c8y7xis41/?w=1
作者の yuyu です!!
ホムペの方でね、一話完結のやつを作ろうと思い、つくりました!!
ぜひぜひ、見てほしいです!!
感動になったのかはわかんないけど…((え
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よろしくお願いします…!!
それでは!!
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生まれた時から心臓に重い病気を持った少年、ぷりっつの元にやって来たのは…
_死神でした。
でも、その死神の正体はぷりっつの大切な人だった_。
これは、余命宣言されたぷりっつと死神と名乗る少年、あっきぃの二人の物語。
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▽
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http://uranai.nosv.org/u.php/novel/CSS_c8y7xis41/?w=1
春が過ぎて夏が来て、秋が過ぎて、やがて冬になる。そしてまた春っがやってくる。
そんな日々がずっと続く。
…でも、俺の時はずっと止まったまま。
看「ぷりっつくん…?入りますね〜」
Pr「……」
看「体調、どう?」
Pr「…普通」
俺は、病室に入ってきた看護師にそう言った。
看護師はメモをして、俺の点滴を変えた。
…意味がないんだから、変えなくてもいいのに。
そんなことを思っていたが、さすがに言えないのでやめた。
Pr「…あの…」
看「!どうしたの、ぷりっつくん?」
Pr「俺、あと1ヶ月で死ぬんですよね?」
俺がそう言うと、看護師は驚いたように、悲しそうな表情だった。
_あぁ、やっぱりそうなのか。
俺は生まれつきの病気を持っている。
俺の病気は今までにないくらいに強く、治療法がないらしい。
そんなことを1年前まで知らなかった俺は、ずっと此処で暮らしている。
一人、ぽつんとこの病室で暮らしている。
看「……大丈夫、ぷりっつくんは気にしなくて良いのよ(ニコ」
Pr「……わかりました」
気にしなくて良い。その言葉は何度聞いたのであろうか?
病気のことについて話すと、皆そう言う。わけわからない。
俺、もう13歳だよ?病院から出たことないって言っても、勉強してるし。
…まぁ、もう意味ないけどw
看「…あ、そうだ、この後この病室に新しく入ってくる子が4人いるから、よろしくね」
Pr「…はい。」
4人?この時期にそんなに入院してくる子がいるのか…そんなことを考えていた。
すると、病室の扉が開き、派手髪4人が入ってきた。
…まぁ、俺も言えないけどw
?「え、ひっろ!?」
?「綺麗にされてる…」
?「わぁぁ…✨」
?「ちょ、お前ら静かに…あ」
Pr「ぁッ…」
とある一人の少年と目が合った。
俺と同じくらいだろうか?白黒の髪で、悪魔のピン、絆創膏をつけている少年だ。
その周りにいた3人も、こちらに気づいたらしい。
あまり人に慣れていない俺は、4人に見つめられてどう話せばいいか分からなかった。
とりあえず、俺は頭をぺこっと下げた。すると、水色髪の小さいやつも頭を下げた。
そして、この静かな空間に声を上げたのは、ピンク頭のやつだった。
Kc「え…と…あ、僕、杏來けちゃです!!13歳です!!よろしく!!」
At「俺は杏來あっと!13歳です。よろ〜」
Tg「あ、俺は杏來ちぐさです!!俺も13歳だよ!!よろしくね!!!!!!」
Mz「俺は杏來まぜ太!こいつらとは似てないけど4つ子で…w13歳!よろしくな!!」
4つ子…確かに全然似ていない。…だけど、雰囲気が結構似ている。
4つ子って……めずらしいな。…いや、外では珍しくないのか?
そんなことを考えていると、こちらの方をじ〜っと見られた為、自己紹介をした。
Pr「俺は翡翠ぷりっつ。13歳。生まれて、ここの病院から一回も出たことないで。よろしく」
簡潔にそう言うと、みんなびっくりしたような感じだった。
…そりゃそうだろう、一度も外へ出たことがないのだから。
それから俺は4人にずっと質問攻めされていた。
あたりはすっかり暗くなり、月の光だけが病室を照らしていた。
まぜ太、ちぐ、あっと、けちゃもぐっすり眠っている。
俺はベットから降りて窓を開けた。そこからは心地よい風が流れてきた。
Pr「…綺麗」
俺はそう、ぽつりとつぶやいた。
月は、そんな俺の言葉を包み込むように光を差し込んでいた。
俺は、外にでたことはないが外の景色は見たことがある。
ここの窓から見える景色は、俺にとっては感激するものでしかなかった。
でも、今はもう思えなくなった。
だって、もう俺の余命はきっと短い。俺の時は、もうないのだから。
_あぁ、星になりたい。
あの輝く星になりたい。死んでしまいたい。そう思ってしまった。
_その時だった。
Pr「!!…黒い、羽…?」
風に乗って、俺の元に黒い羽のようなものが飛んできた。
じ〜っと見つめていると、
「ねぇ、そこでなにしてるの?」
という声が聞こえた。
頭を上げてみると、そこには金髪で俺と同い年くらいの少年がいた。
でも、人間とはかけ離れたようなものだった。
黒い羽がはえ、鎌を持っていた。
それを見て、俺はすぐにわかった。
_あぁ、死神だ、と。
死神はニコニコしながら俺にあいさつした。
Ak「初めまして、ぷりっつくん!俺はあっきぃ。死神だよ!!俺が君の“魂”を取るんだ(ニコッ」
Pr「…とるんだったらはよ取ってや」
俺がそう言うと、死神…あっきぃは心底驚いた表情をした。
Ak「え…いやじゃないの?」
Pr「嫌も何も…もう、俺に生きる意味なんてもの、ないから…」
Ak「…」
俺がそう言うと、あっきぃは黙りこんでしまった。
俺はそれが不思議でしかなくて、顔を覗き込もうとした、その時だった。
Ak「……(ギュゥゥゥゥゥゥ」
Pr「え!?は、ちょっ//」
Ak「…よ」
Pr「え?」
いきなり抱き着いてきて、何か言った。
なんて言ったん、って言おうと思った瞬間、今度ははっきり聞こえる声で言った。
Ak「ぷーのすけは頑張ってるよッ…!」
Pr「え……」
いきなりあだ名?と思ったのは、もっと後のことだった。
とにかくすぐに思ったのは、俺が何を頑張っているのだろう、ということ。
Pr「…何が?」
Ak「…余命知ってて生きてるのも、病気と闘ってるのも…全部!」
Pr「_っ!」
あっきぃの言葉は、心の底からそう言っているような感じがした。
今はっきり聞いて思った。なんでだろう、この声…どこかで聞いたことがあるような感じがする。
それと一緒に、安心するような感覚と、胸?がどきどきする感覚も覚えた。
でも、この動悸はきっと、病気じゃないと思う。
…じゃぁ、何…?
Pr「…………ありがとっ…//」
Ak「!!ふふwどういたしまして!w」
俺がお礼を言うと、あっきぃは微笑んだ。
その笑顔が、俺にはとてもまぶしかった。
するといきなりあっきぃが思い出したかのように言った。
Ak「ぷーのすけ…ぷーのすけの余命は1ヶ月、なの…」
Pr「……うん」
Ak「だから、最期の時までに、ぷーのすけのお願いを叶えようと思います!!」
Pr「えッ?」
突然のことで、俺はびっくりした。
あっきぃによると、死神にはそうする義務があるらしい。
俺の、願い…?
Pr「……俺の願いは、“あっきぃと、最期の時までずっと一緒に居ること”、かな」
Ak「っ!!」
俺がそう言うと、あっきぃはちょっと頬を赤くして、「いいの?それで」と言った。
俺は、頷いた。だって、あっきぃと一緒に居たいと思っている自分が心のどこかにいるのだから。
Ak「…わかった、一緒に居る!俺も居たいし…w//」
Pr「っ…///」
_契約、成立した。
そして、注意も言われた。
まず、あっきぃは俺以外に見えないこと。
死神の存在を、ほかの人に話してはいけないこと。
死神が来れるのは夜の間だけ。それだけだった。
Pr「…わかった!」
Ak「うん!!…じゃぁ、よろしくね?w」
Pr「…!おん、よろしくなw」
_今までの俺の人生の中で、自然と笑ったのはこれが初めてかもしれない。
Mz「_ぷりちゃん、最近明るくなった?」
Pr「え?」
あっきぃと出会ってから10日たった。
時間の流れはあっというまだ。…今まで、俺の時は止まっていたのに…
あっきぃとは、夜に会っている。あっきぃと話すのが楽しくて、楽しくて……
気付けば、一日の一番の楽しみになっていた。…いや、生きる意味、かw
At「確かに」
Kc「うんうん…なんか…」
Tg「最近自然と笑うようになってきたよね…」
Pr「…まぁ、ちょっと、なw」
「え〜!?」「気になる…」とかの声をききながら、俺はあっきぃのことを考えていた。
Ak「よっ…こんばんは!ぷーのすけ!」
Pr「!!あっきぃ、こんばんはw」
あっきぃは、いつものように俺とお話をしていた。
そして、ふと俺は気になることがあったことを思い出した。
Pr「…なぁ、あっきぃ」
Ak「ん?どしたの?」
Pr「あっきぃと俺って…何処かで会ったことある…?」
俺が言うと、あっきぃの顔が少し曇った感じがした。
でも、あっきぃは笑いながら、「え、なんのこと?w」と言った。
Pr「違うんならええけど…」
Ak「…ほら、時間なくなっちゃうからさ、いっぱい話そうよ!!」
あっきぃにそういわれて、俺は話に集中することにした。
それから、何日か経った。
俺が死ぬ予定の日にどんどん近づいてくる。
カレンダーを見ると…
Pr「…あと10日、か…」
At「なにが?」
Pr「っ!?びっくりしたぁぁ…」
俺の余命の事は、4人には伝えていない。
伝えると、こいつらが病んでしまう可能性があるから。
Pr「え〜っと…あ、俺の誕生日が…さw」
丁度余命の日?は俺の誕生日…1月6日だ。
4人は「そういうことかw」と言った。なんとか誤魔化せ…た?
_その時だった。
Pr「い゙ッ…!?」
MTSK「ッ!?ぷり/ぷりちゃん!?」
Kc「な、ナースコール!!」
Tg「う、うん!!」
Pr「ハッ、ヒュー、カシュッ」
胸が痛い、苦しい、息ができない。
なんで、今?余命は今日じゃなかっ_
Pr「(もしかして…)」
余命が縮んだ…?
確かに、あっきぃは言っていた。
「余命が縮むことがある」って…てことは俺の余命は、今日なのか?
なら、俺は死んでしまうのか…?
…あぁ、きっと俺は死ぬんだ。そう、ひしひしと感じた。
もっと、あっきぃと話したかったなぁ…
まぜ太達とも、もっと仲良くしたかった。
そして、俺の意識はぷつん……と途切れた。
『????…、どこぉ…?(グス、ヒック』
『?????!おれはここだよ!!』
『!!????っ…!も、はなりぇないれぇッ…(ボロボロ』
『…!……うん、もうはなれない…ずっといっしょ!』
『!!やくしょくだよ?“あっきぃ”』
『うん、やくそく!!“ぷーのすけ”!!』
Pr「_!!」
目を開けると、そこは病室。
周りには、涙を流している4人がいる。
なんで…俺は“死んでないの”…?
At「ぷりっ…(ボロボロ、よかった…」
Tg「先生!!ぷりちゃん起きたぁ!!(ボロボロ」
Pr「え…俺なんで…」
Kc「ぷりちゃん、死にそうだったのっ…でも、金髪で八重歯の子がっ…(ボロボロ」
Mz「うッ、んッ…ぷりちゃんの親友って人、がッ…」
“ぷりちゃんに心臓移植したの”
Pr「_!!あっきぃ、がッ…」
思い、出した。
俺が幼い時、あっきぃが傍にいてくれたこと。
何処か遠くへ行ってしまったこと。
…なんで、忘れていたんだろうか。
全てわかった。
あっきぃは“生霊”として俺に会いに来てくれていたことも。
あっきぃは、俺のことを助けてくれた…
Pr「ッ…あっきぃ…(ボロボロ」
俺は、俺の命を助けるのと引き換えに、天へ逝ってしまったあっきぃのことを思い浮かべた。
あれから数年、俺は退院していた。
初めて出る外はとても綺麗で、俺ははにかんでいた。
ちぐたちも一緒に退院でき、俺たちはシェアハウスすることになった。
俺は、家に行く前に、あっきぃの墓へ行った。
_あの日のお礼をするために。
Pr「あっきぃ、昔の事忘れててごめんな…」
Pr「俺、あっきぃの為に生きるよ。」
Pr「辛いことがあっても…あいつらとともに。」
Pr「それに、俺の傍にいるんやろ?w」
Pr「…………やから、安心してや」
Pr「…あっきぃ、俺…あっきぃの事好きやった!!」
Pr「……だから…俺、あっきぃの分まで、生きる!!!」
Pr「それが…あっきぃの願い、やろ?w(ボロボロ」
周りには、黄色い花が咲いている。
そんな中、俺は一人でそういう。
Pr「…また、来るからな」
俺がそう言い放って後ろを向くと、強い風がふいた。そして、大好きな声が聞こえた。
『_俺も好きだよ、ぷーのすけ…まぜちたちと一緒に、最期の時まで生きてね!!』
Pr「_ッ!!……おん!(ボロボロ」
俺は、今は見えないあっきぃを見つめて、また一歩踏み出した。
後ろから、風が吹く。背中を押してくれるように。
俺は最後に振り返る。
Pr「ありがとう、あっきぃ(ニコッ」
そして、また歩き出す。
明日へと向かって。俺は、動き出した。
Ak「俺も、好きだよッ…(ボロボロ」
Ak「だから、生きて…最愛の人」
Ak「出会えてよかったッ…!!」
Ak「…さようなら」
Ak「俺の大好きな、ぷーのすけ(ニコッ」
明日へ向かって。 〜 完 〜
そんな日々がずっと続く。
…でも、俺の時はずっと止まったまま。
看「ぷりっつくん…?入りますね〜」
Pr「……」
看「体調、どう?」
Pr「…普通」
俺は、病室に入ってきた看護師にそう言った。
看護師はメモをして、俺の点滴を変えた。
…意味がないんだから、変えなくてもいいのに。
そんなことを思っていたが、さすがに言えないのでやめた。
Pr「…あの…」
看「!どうしたの、ぷりっつくん?」
Pr「俺、あと1ヶ月で死ぬんですよね?」
俺がそう言うと、看護師は驚いたように、悲しそうな表情だった。
_あぁ、やっぱりそうなのか。
俺は生まれつきの病気を持っている。
俺の病気は今までにないくらいに強く、治療法がないらしい。
そんなことを1年前まで知らなかった俺は、ずっと此処で暮らしている。
一人、ぽつんとこの病室で暮らしている。
看「……大丈夫、ぷりっつくんは気にしなくて良いのよ(ニコ」
Pr「……わかりました」
気にしなくて良い。その言葉は何度聞いたのであろうか?
病気のことについて話すと、皆そう言う。わけわからない。
俺、もう13歳だよ?病院から出たことないって言っても、勉強してるし。
…まぁ、もう意味ないけどw
看「…あ、そうだ、この後この病室に新しく入ってくる子が4人いるから、よろしくね」
Pr「…はい。」
4人?この時期にそんなに入院してくる子がいるのか…そんなことを考えていた。
すると、病室の扉が開き、派手髪4人が入ってきた。
…まぁ、俺も言えないけどw
?「え、ひっろ!?」
?「綺麗にされてる…」
?「わぁぁ…✨」
?「ちょ、お前ら静かに…あ」
Pr「ぁッ…」
とある一人の少年と目が合った。
俺と同じくらいだろうか?白黒の髪で、悪魔のピン、絆創膏をつけている少年だ。
その周りにいた3人も、こちらに気づいたらしい。
あまり人に慣れていない俺は、4人に見つめられてどう話せばいいか分からなかった。
とりあえず、俺は頭をぺこっと下げた。すると、水色髪の小さいやつも頭を下げた。
そして、この静かな空間に声を上げたのは、ピンク頭のやつだった。
Kc「え…と…あ、僕、杏來けちゃです!!13歳です!!よろしく!!」
At「俺は杏來あっと!13歳です。よろ〜」
Tg「あ、俺は杏來ちぐさです!!俺も13歳だよ!!よろしくね!!!!!!」
Mz「俺は杏來まぜ太!こいつらとは似てないけど4つ子で…w13歳!よろしくな!!」
4つ子…確かに全然似ていない。…だけど、雰囲気が結構似ている。
4つ子って……めずらしいな。…いや、外では珍しくないのか?
そんなことを考えていると、こちらの方をじ〜っと見られた為、自己紹介をした。
Pr「俺は翡翠ぷりっつ。13歳。生まれて、ここの病院から一回も出たことないで。よろしく」
簡潔にそう言うと、みんなびっくりしたような感じだった。
…そりゃそうだろう、一度も外へ出たことがないのだから。
それから俺は4人にずっと質問攻めされていた。
あたりはすっかり暗くなり、月の光だけが病室を照らしていた。
まぜ太、ちぐ、あっと、けちゃもぐっすり眠っている。
俺はベットから降りて窓を開けた。そこからは心地よい風が流れてきた。
Pr「…綺麗」
俺はそう、ぽつりとつぶやいた。
月は、そんな俺の言葉を包み込むように光を差し込んでいた。
俺は、外にでたことはないが外の景色は見たことがある。
ここの窓から見える景色は、俺にとっては感激するものでしかなかった。
でも、今はもう思えなくなった。
だって、もう俺の余命はきっと短い。俺の時は、もうないのだから。
_あぁ、星になりたい。
あの輝く星になりたい。死んでしまいたい。そう思ってしまった。
_その時だった。
Pr「!!…黒い、羽…?」
風に乗って、俺の元に黒い羽のようなものが飛んできた。
じ〜っと見つめていると、
「ねぇ、そこでなにしてるの?」
という声が聞こえた。
頭を上げてみると、そこには金髪で俺と同い年くらいの少年がいた。
でも、人間とはかけ離れたようなものだった。
黒い羽がはえ、鎌を持っていた。
それを見て、俺はすぐにわかった。
_あぁ、死神だ、と。
死神はニコニコしながら俺にあいさつした。
Ak「初めまして、ぷりっつくん!俺はあっきぃ。死神だよ!!俺が君の“魂”を取るんだ(ニコッ」
Pr「…とるんだったらはよ取ってや」
俺がそう言うと、死神…あっきぃは心底驚いた表情をした。
Ak「え…いやじゃないの?」
Pr「嫌も何も…もう、俺に生きる意味なんてもの、ないから…」
Ak「…」
俺がそう言うと、あっきぃは黙りこんでしまった。
俺はそれが不思議でしかなくて、顔を覗き込もうとした、その時だった。
Ak「……(ギュゥゥゥゥゥゥ」
Pr「え!?は、ちょっ//」
Ak「…よ」
Pr「え?」
いきなり抱き着いてきて、何か言った。
なんて言ったん、って言おうと思った瞬間、今度ははっきり聞こえる声で言った。
Ak「ぷーのすけは頑張ってるよッ…!」
Pr「え……」
いきなりあだ名?と思ったのは、もっと後のことだった。
とにかくすぐに思ったのは、俺が何を頑張っているのだろう、ということ。
Pr「…何が?」
Ak「…余命知ってて生きてるのも、病気と闘ってるのも…全部!」
Pr「_っ!」
あっきぃの言葉は、心の底からそう言っているような感じがした。
今はっきり聞いて思った。なんでだろう、この声…どこかで聞いたことがあるような感じがする。
それと一緒に、安心するような感覚と、胸?がどきどきする感覚も覚えた。
でも、この動悸はきっと、病気じゃないと思う。
…じゃぁ、何…?
Pr「…………ありがとっ…//」
Ak「!!ふふwどういたしまして!w」
俺がお礼を言うと、あっきぃは微笑んだ。
その笑顔が、俺にはとてもまぶしかった。
するといきなりあっきぃが思い出したかのように言った。
Ak「ぷーのすけ…ぷーのすけの余命は1ヶ月、なの…」
Pr「……うん」
Ak「だから、最期の時までに、ぷーのすけのお願いを叶えようと思います!!」
Pr「えッ?」
突然のことで、俺はびっくりした。
あっきぃによると、死神にはそうする義務があるらしい。
俺の、願い…?
Pr「……俺の願いは、“あっきぃと、最期の時までずっと一緒に居ること”、かな」
Ak「っ!!」
俺がそう言うと、あっきぃはちょっと頬を赤くして、「いいの?それで」と言った。
俺は、頷いた。だって、あっきぃと一緒に居たいと思っている自分が心のどこかにいるのだから。
Ak「…わかった、一緒に居る!俺も居たいし…w//」
Pr「っ…///」
_契約、成立した。
そして、注意も言われた。
まず、あっきぃは俺以外に見えないこと。
死神の存在を、ほかの人に話してはいけないこと。
死神が来れるのは夜の間だけ。それだけだった。
Pr「…わかった!」
Ak「うん!!…じゃぁ、よろしくね?w」
Pr「…!おん、よろしくなw」
_今までの俺の人生の中で、自然と笑ったのはこれが初めてかもしれない。
Mz「_ぷりちゃん、最近明るくなった?」
Pr「え?」
あっきぃと出会ってから10日たった。
時間の流れはあっというまだ。…今まで、俺の時は止まっていたのに…
あっきぃとは、夜に会っている。あっきぃと話すのが楽しくて、楽しくて……
気付けば、一日の一番の楽しみになっていた。…いや、生きる意味、かw
At「確かに」
Kc「うんうん…なんか…」
Tg「最近自然と笑うようになってきたよね…」
Pr「…まぁ、ちょっと、なw」
「え〜!?」「気になる…」とかの声をききながら、俺はあっきぃのことを考えていた。
Ak「よっ…こんばんは!ぷーのすけ!」
Pr「!!あっきぃ、こんばんはw」
あっきぃは、いつものように俺とお話をしていた。
そして、ふと俺は気になることがあったことを思い出した。
Pr「…なぁ、あっきぃ」
Ak「ん?どしたの?」
Pr「あっきぃと俺って…何処かで会ったことある…?」
俺が言うと、あっきぃの顔が少し曇った感じがした。
でも、あっきぃは笑いながら、「え、なんのこと?w」と言った。
Pr「違うんならええけど…」
Ak「…ほら、時間なくなっちゃうからさ、いっぱい話そうよ!!」
あっきぃにそういわれて、俺は話に集中することにした。
それから、何日か経った。
俺が死ぬ予定の日にどんどん近づいてくる。
カレンダーを見ると…
Pr「…あと10日、か…」
At「なにが?」
Pr「っ!?びっくりしたぁぁ…」
俺の余命の事は、4人には伝えていない。
伝えると、こいつらが病んでしまう可能性があるから。
Pr「え〜っと…あ、俺の誕生日が…さw」
丁度余命の日?は俺の誕生日…1月6日だ。
4人は「そういうことかw」と言った。なんとか誤魔化せ…た?
_その時だった。
Pr「い゙ッ…!?」
MTSK「ッ!?ぷり/ぷりちゃん!?」
Kc「な、ナースコール!!」
Tg「う、うん!!」
Pr「ハッ、ヒュー、カシュッ」
胸が痛い、苦しい、息ができない。
なんで、今?余命は今日じゃなかっ_
Pr「(もしかして…)」
余命が縮んだ…?
確かに、あっきぃは言っていた。
「余命が縮むことがある」って…てことは俺の余命は、今日なのか?
なら、俺は死んでしまうのか…?
…あぁ、きっと俺は死ぬんだ。そう、ひしひしと感じた。
もっと、あっきぃと話したかったなぁ…
まぜ太達とも、もっと仲良くしたかった。
そして、俺の意識はぷつん……と途切れた。
『????…、どこぉ…?(グス、ヒック』
『?????!おれはここだよ!!』
『!!????っ…!も、はなりぇないれぇッ…(ボロボロ』
『…!……うん、もうはなれない…ずっといっしょ!』
『!!やくしょくだよ?“あっきぃ”』
『うん、やくそく!!“ぷーのすけ”!!』
Pr「_!!」
目を開けると、そこは病室。
周りには、涙を流している4人がいる。
なんで…俺は“死んでないの”…?
At「ぷりっ…(ボロボロ、よかった…」
Tg「先生!!ぷりちゃん起きたぁ!!(ボロボロ」
Pr「え…俺なんで…」
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思い、出した。
俺が幼い時、あっきぃが傍にいてくれたこと。
何処か遠くへ行ってしまったこと。
…なんで、忘れていたんだろうか。
全てわかった。
あっきぃは“生霊”として俺に会いに来てくれていたことも。
あっきぃは、俺のことを助けてくれた…
Pr「ッ…あっきぃ…(ボロボロ」
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あれから数年、俺は退院していた。
初めて出る外はとても綺麗で、俺ははにかんでいた。
ちぐたちも一緒に退院でき、俺たちはシェアハウスすることになった。
俺は、家に行く前に、あっきぃの墓へ行った。
_あの日のお礼をするために。
Pr「あっきぃ、昔の事忘れててごめんな…」
Pr「俺、あっきぃの為に生きるよ。」
Pr「辛いことがあっても…あいつらとともに。」
Pr「それに、俺の傍にいるんやろ?w」
Pr「…………やから、安心してや」
Pr「…あっきぃ、俺…あっきぃの事好きやった!!」
Pr「……だから…俺、あっきぃの分まで、生きる!!!」
Pr「それが…あっきぃの願い、やろ?w(ボロボロ」
周りには、黄色い花が咲いている。
そんな中、俺は一人でそういう。
Pr「…また、来るからな」
俺がそう言い放って後ろを向くと、強い風がふいた。そして、大好きな声が聞こえた。
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Pr「_ッ!!……おん!(ボロボロ」
俺は、今は見えないあっきぃを見つめて、また一歩踏み出した。
後ろから、風が吹く。背中を押してくれるように。
俺は最後に振り返る。
Pr「ありがとう、あっきぃ(ニコッ」
そして、また歩き出す。
明日へと向かって。俺は、動き出した。
Ak「俺も、好きだよッ…(ボロボロ」
Ak「だから、生きて…最愛の人」
Ak「出会えてよかったッ…!!」
Ak「…さようなら」
Ak「俺の大好きな、ぷーのすけ(ニコッ」
明日へ向かって。 〜 完 〜
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作者名:yuyu | 作成日時:2024年3月23日 14時