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「私、説明欄に注意事項として○○って書きましたよね？なのにどうして○○するんですか？日本語読めないんですか？」
こんな類の愚痴をこぼされている作者様を一定の確率でお見かけするのですが、これに関して私個人としては非常に「お高く止まってるなあ……」という印象が強いです。
それはなぜか。
作品に訪れる人はもれなく全員、必ず説明欄を読むであろうという前提でお話されているからです。
わかりやすい例を挙げますと、サイトやアプリにて新規登録をする際、必ず利用規約やプライバシーポリシーへの同意を求める画面が表示されますよね。
これを全部読んだ上で登録をする方の割合は、はたして読まずに登録をする方に比べて多いでしょうか？
恐らくほとんどの方が、利用規約及びプライバシーポリシーといった「サービスを利用するにあたって気を付けるべき事柄の一覧」を読まずに適当に流して登録を済ませ、サービスの利用を開始するかと思います。
読み飛ばす要因として、文章の長さが関係するかと思われるかもしれませんが、多くの利用者の根底にあるものが「とっととサービスを始めたい」という衝動である以上、長かろうが短かろうが前置きなんてものは容易に飛ばしてしまうものです。
その上で、利用上のトラブルが発生した場合は利用者は運営側に対して問い合わせをし、また、利用者が違反行為をしていれば運営側から事前に違反について是正勧告がされ、正されなければ相応の処置を取る。
これがサービス利用時の基本的なやり取りかと思います。
ここまでの流れを簡単にまとめますと、
「利用規約を必ずお読みください」
この注意を守る人がどれだけいますか？
ということです。
何も私自身、それを良しとするわけではありません。
ただ、読まなかったことによる罰則があるわけでもないので、結局のところ読むか読まないかの選択は利用者の任意に委ねられてしまうのが現実。
それを咎めて改善される全体数は、非常に微々たるものかと思います。
この判断はサイト内の作品においても同様のことが当てはまります。
「我々はこのサービスを提供するにあたって、こういった規約を設けています。なので規約から外れた違反行為によってこちらが不利益を被る場合は相応の対処を致します。また、違反行為によって発生した利用者本人のあらゆる不利益はこちらでは責任を負いかねます」
注意事項なんてものは、あくまでそういった前起きでしかないんです。
これを個人レベルでの話に置き換えてしまえば、注意事項というのは、
「作者自身にとって都合の悪いこと、あるいは余計なトラブルを回避するための予防線」でしかないんです。
そのため、注意事項の役割というのは「事前に知らせて事を未然に防ぐ」ことよりも「何か起こった後の事後処理として利用する」側面の方が大きいわけです。
「違反行為をするな」というのは当然のことではありますが、どちらかといえば「違反行為をしたら実力行使に出る」ことへの説得力を持たせるための注意書きという認識の方が私としては納得しやすいかなと思います。
さて、ここで冒頭の問い掛けに戻ってきます。
「私、説明欄に注意事項として○○って書きましたよね？なのにどうして○○するんですか？日本語読めないんですか？」
ここまで読み進めて頂いた内容を踏まえれば、この文言は一見正しいようにも思えます。
ですが、先程サービス利用における提供者と利用者の行動について触れた際に、運営側はまず違反者に対してどのような対処をとるかという点についてもお話しました。
"利用者が違反行為をしていれば運営側から事前に違反について是正勧告がされ、正されなければ相応の処置を取る"
長くなりましたが、これでようやく私の言いたいことが理解して頂けるかと思います。
作者様が違反行為について憤りを感じるのはごもっともですが、何に置いてもまずは事前に是正勧告を行なうことが大事だと私は考えています。
何度も同じ間違いをされて、腹に据えかねた結果公に怒りを露わにしているのでしょうが、そもそも、作者様にとっては同じ間違いの連続としても、間違いをおかしている読者はみな別の人間です。
「間違い」
「正解」
「間違い」
「間違い」
ではなく、
A「間違い」
B「正解」
C「間違い」
D「間違い」
なのです。
作者様が怒りを露わにした時、その激情を向けられるのは一体誰なのか。
もしかしたら貴方は、初めて作品を訪れてうっかり間違いをおかしてしまったDさんに向けて、それまで溜め込んできた膨大な量の怒りをぶつけてしまっているのかもしれないのです。
初対面で急にキレられるなど、下手すればトラウマになりかねません。
利用者の中にはまだまだネットに不慣れな初心者の方も多くいらっしゃいます。
ネットの荒波を乗り越えてきた先輩として、どうか寛大な御心で「それは出来ればやらないでね」と一人一人優しく教えてあげてください。
そうでなくても、荒っぽい言葉で煽るような文言を、不特定多数の人間の目に付く場所に投稿するべきではないでしょう。
たとえ後で消す内容だとしても、一度認識されてしまった事実までは揉み消せません。
私からは以上です。
お読み頂きありがとうございました。
こんな類の愚痴をこぼされている作者様を一定の確率でお見かけするのですが、これに関して私個人としては非常に「お高く止まってるなあ……」という印象が強いです。
それはなぜか。
作品に訪れる人はもれなく全員、必ず説明欄を読むであろうという前提でお話されているからです。
わかりやすい例を挙げますと、サイトやアプリにて新規登録をする際、必ず利用規約やプライバシーポリシーへの同意を求める画面が表示されますよね。
これを全部読んだ上で登録をする方の割合は、はたして読まずに登録をする方に比べて多いでしょうか？
恐らくほとんどの方が、利用規約及びプライバシーポリシーといった「サービスを利用するにあたって気を付けるべき事柄の一覧」を読まずに適当に流して登録を済ませ、サービスの利用を開始するかと思います。
読み飛ばす要因として、文章の長さが関係するかと思われるかもしれませんが、多くの利用者の根底にあるものが「とっととサービスを始めたい」という衝動である以上、長かろうが短かろうが前置きなんてものは容易に飛ばしてしまうものです。
その上で、利用上のトラブルが発生した場合は利用者は運営側に対して問い合わせをし、また、利用者が違反行為をしていれば運営側から事前に違反について是正勧告がされ、正されなければ相応の処置を取る。
これがサービス利用時の基本的なやり取りかと思います。
ここまでの流れを簡単にまとめますと、
「利用規約を必ずお読みください」
この注意を守る人がどれだけいますか？
ということです。
何も私自身、それを良しとするわけではありません。
ただ、読まなかったことによる罰則があるわけでもないので、結局のところ読むか読まないかの選択は利用者の任意に委ねられてしまうのが現実。
それを咎めて改善される全体数は、非常に微々たるものかと思います。
この判断はサイト内の作品においても同様のことが当てはまります。
「我々はこのサービスを提供するにあたって、こういった規約を設けています。なので規約から外れた違反行為によってこちらが不利益を被る場合は相応の対処を致します。また、違反行為によって発生した利用者本人のあらゆる不利益はこちらでは責任を負いかねます」
注意事項なんてものは、あくまでそういった前起きでしかないんです。
これを個人レベルでの話に置き換えてしまえば、注意事項というのは、
「作者自身にとって都合の悪いこと、あるいは余計なトラブルを回避するための予防線」でしかないんです。
そのため、注意事項の役割というのは「事前に知らせて事を未然に防ぐ」ことよりも「何か起こった後の事後処理として利用する」側面の方が大きいわけです。
「違反行為をするな」というのは当然のことではありますが、どちらかといえば「違反行為をしたら実力行使に出る」ことへの説得力を持たせるための注意書きという認識の方が私としては納得しやすいかなと思います。
さて、ここで冒頭の問い掛けに戻ってきます。
「私、説明欄に注意事項として○○って書きましたよね？なのにどうして○○するんですか？日本語読めないんですか？」
ここまで読み進めて頂いた内容を踏まえれば、この文言は一見正しいようにも思えます。
ですが、先程サービス利用における提供者と利用者の行動について触れた際に、運営側はまず違反者に対してどのような対処をとるかという点についてもお話しました。
"利用者が違反行為をしていれば運営側から事前に違反について是正勧告がされ、正されなければ相応の処置を取る"
長くなりましたが、これでようやく私の言いたいことが理解して頂けるかと思います。
作者様が違反行為について憤りを感じるのはごもっともですが、何に置いてもまずは事前に是正勧告を行なうことが大事だと私は考えています。
何度も同じ間違いをされて、腹に据えかねた結果公に怒りを露わにしているのでしょうが、そもそも、作者様にとっては同じ間違いの連続としても、間違いをおかしている読者はみな別の人間です。
「間違い」
「正解」
「間違い」
「間違い」
ではなく、
A「間違い」
B「正解」
C「間違い」
D「間違い」
なのです。
作者様が怒りを露わにした時、その激情を向けられるのは一体誰なのか。
もしかしたら貴方は、初めて作品を訪れてうっかり間違いをおかしてしまったDさんに向けて、それまで溜め込んできた膨大な量の怒りをぶつけてしまっているのかもしれないのです。
初対面で急にキレられるなど、下手すればトラウマになりかねません。
利用者の中にはまだまだネットに不慣れな初心者の方も多くいらっしゃいます。
ネットの荒波を乗り越えてきた先輩として、どうか寛大な御心で「それは出来ればやらないでね」と一人一人優しく教えてあげてください。
そうでなくても、荒っぽい言葉で煽るような文言を、不特定多数の人間の目に付く場所に投稿するべきではないでしょう。
たとえ後で消す内容だとしても、一度認識されてしまった事実までは揉み消せません。
私からは以上です。
お読み頂きありがとうございました。
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作成日時：2019年11月8日 12時
