声に出せない言葉2

明日はどんな私がいて
明日はどんな君がいるのかな？

こんな、どこかで聞いたような
名前も思い出せない歌詞が
急に私の頭に響いて、消えた





私は以前、人の心が見える能力がほしいなぁ
なんて、考えたことがありました。

人の考えてることがわかったら
すごく便利で、なんて良いことなんだろう！
そう思ってました。

でも、それが良いことか、なんて
わかんないんですよね。

人の考えてること、つまり心が見えたら
自分がどう思われるかわかる。

それって、良いことばかりではなくて。

もしかしたら、嫌われてるかもしれない。

もしかしたら、憎まれてるかもしれない。

そんなことを考えると、たまらなく
怖くなるのが、人間なのではないでしょうか。

そして、それは私も同じで。

今、この人にどう思われてるのだろう。

今、この人は何を思って、私と話してるのだろう。

怖くなる要素なんて、いくらでも
見つかってしまい、目を背けたくなります。

もし、自分が大好きなあの子に
嫌われてたら…

なら、そんな能力は要らないや。

そう、思ったのです。



私は、人前で自分を偽ってしまうことが
多かった。

人前で笑顔を作るのが、得意だった。


明日は、どんな私がいるのか。

きっと明日も、笑顔を偽った私がいる。

でも、偽った笑顔でもいいと、
私は教えてもらったんです。

笑っていれば、いつか本当に
笑顔になれる出来事があるって。






明日はどんな私がいて
明日はどんな君がいるのかな？

昨日も今日も明日も明後日も
笑顔の私が、どこかにいます。

だから、昨日も今日も明日も明後日も
笑顔の君が、どこかにいると
そう信じてます。