ねえねえ其処のオリズくん、【(お名前)】

「じゃあまず、君のお名前は？」
『』


「なるほど……あ、僕の名前言わなきゃね。僕はアドズ！並行世界の管理者をしてるよ。よろしくね！」
『』


「えと、君の世界の名前を聞いても？」
『』


「ふんふん……其処って君以外に誰かいたりする？モンスターとか、ニンゲンとか」
『』


「そっか……ちなみに、「Player」って聞いてピンとくる？」
『』


「なるほどなるほど……あ、一応君の容姿について説明してくれる？」
『』


「なんで目の前にいるのに説明させるんだ、って思った？」
『』


「実はさ、人探しをしてるんだ。ソイツは他人のソウルに巣食って相手を乗っ取るようなやつで……自分の容姿を上手く言えないやつは怪しいかなーって。変なこと聞いちゃってごめんね？」
『』


「うーん……君は僕の管理する世界の人でもないし、探してるやつとも無関係っぽいな。ごめんね、時間を取らせちゃって」
『』


「……せっかくだし、少しお話しない？最近誰とも関わってなくて寂しかったんだ、僕」
『』


「ま、君が嫌がっても話すつもりだったけどね！」
『』


「んーと、そうだな……君の好きなものは？」
『』


「へぇー……あ、ごめん。聞いたことメモするの癖なんだ……でも、これで君のことずっと覚えてられるかな！」
『』


「それじゃあ、嫌いなものは？答えにくかったらいいんだけど……」
『』


「なるほど……っと、君って「並行世界」のこと知ってる？」
『』


「ま、僕とこうやって話してる時点で知ってるか……AUとも呼ばれてるね。色んな並行世界があるけど、他世界の存在で仲のいい人とかいたりする？」
『』


「そっか……僕は自分の管理してる所の人たちくらいとしか面識ないや。いつか行ってみたいな、別の世界……君は？他の世界に憧れてたりする？」
『』


「ふぅん……あのさ、紫色のスカーフを巻いてて、黒いシャツを着てるサンズに見覚えはない？目つき悪くて口も悪いんだけど」
『』


「そう……僕の大切な人なんだ。もう居なくなっちゃったんだけど」
『』


「……あはは、こんな事言ったって仕方ないのにな！ごめん変な空気にして……君には大切な人、いる？」
『』


「……僕と、おんなじだ」
『』


「……だめだだめだ、こんなしんみりした気持ちになるために君に話しかけたんじゃない！！ねえ、ちょっと踊らない！？」←
『』


「考えがまとまらないときは踊るのが一番！！せーのっ、とりゃああああああ！！！」
『』


「……」
『』


「……なんか、ごめん」
『』


「……あのさ、もっと君のこと、教えてよ。なんでも良いよ、どんな些細なことでもいいから。ただ聞いてるから、僕に聞かせて欲しい」
『』


「……」
『』


「……ん、よし。できたよ！」
『』


「えへへ……僕ね、関わった人の中で特に好きな人は、絵を描いて贈るって決めてるんだ！！君の話、すごい興味深かったよ。受け取ってくれる？」
『』


「まあ、君が嫌がっても渡すけどね！どう？結構うまいでしょ！！周りにもよく「ピカソの凄さを千部洗い流したピカソ」とか「改修作業を下請けでたらい回しにしたモナリザ」とかって言われてるんだ！」
『』


「よくわかんないけど、ピカソとかモナリザって言ってるってことは、多分褒められてるんだよね？」
『』


「はーっ、楽しかったぁ！久しぶりだな、こんな気持ちになるの。アドが居なくなって以来かも」
『』


「……僕、アドが……大切な人が居なくなってから、友達なんて一人も居ないって思ってたけど……君のこと、友達って思っても、いい？」
『』


「……まあ、君が嫌がってもそう思うけど……って、この反応もいい加減予想ついてた？」
『』


「んふふ……さて、と。僕はそろそろ仕事に戻らなきゃ。僕がやらなきゃ、僕にしかできないことだからね」
『』


「……あのさ、またいつか、会いに行ってもいい？」
『』


「……ふふ、勿論君が嫌がっても、勝手にそうするけどね」
『』


「……じゃあ……ありがとう。僕の質問に答えてくれて」
『』


「また、どこかで」
『』












「……あ、クリエイターさん！作者さんにも質問いいかな？」
『』


「えと、楽しかった……です、か？楽しんでもらえたなら、嬉しいけど」
『』


「あ、今回は本当にありがとうございました……よかったらこれからも、宜しくお願いします」
『』


「えっと……っ最後に、一言どうぞ！！」
『』