三国志の魅力について４

史実やゲームのストーリーに組み込まれるほど, 奇跡なんです,阿斗(後の劉禅)くん。

事の起こりは,曹操軍VS劉備軍の,長板橋(ちょうはんきょう)という戦いに遡るっす。
劉備軍は 彼らの軍団だけじゃなくって,劉備に着いてくるために重い家具とか背負ってる住民も一緒に連れて逃げているから,

敵さんの曹操軍から見たら まあ,亀の歩き。
一気に叩こう！と総攻撃を仕掛けたわけで｡
そんな中,劉備は｢やべえ,麋夫人と甘夫人の姿 見えねえし マジ焦るわ｣と,この期に及んで二人の嫁さんおいてけぼりにした｡

で,新参者だけどそこそこ強い趙雲(ちょううん)が ｢ オレ探すわ！｣つって一人で
｢Let's 阿斗探しゲエム〜残された赤子を探せ〜｣って 阿斗くん 探し始めたわけ｡

その間に劉備が殺られてはまずいからね,位置的には三男坊の張飛(ちょうひ)が長板橋の入口に 立って｢ここ通りてえならオレ様倒してけえ！｣ってフラグ立てまくったって説があるけど真偽やいかに。厨二病じゃねえか。

ある程度のね 年齢なら
｢阿斗くん 遊びましょ！｣
｢はあい｣って返事できるだろうけど,赤ん坊がいきなり ｢はあい｣なんて返事したら怖い訳で｡

そうこうしているうちに,ある場所で兵士が怯えている甘夫人を見つけたんだとさ。
──で,何も知らん趙雲は二人とも助けようとしたんだけど。
甘夫人が手に持った赤ん坊を持たせながら
｢あんな,麋夫人,さっきまで一緒に居ったんやけど.. 『あたしがこの子の..ううん,彼の足でまとい成るんやったら..!!』って 思い切った顔して 私に 阿斗 押しつけて井戸ん中..!!｣って 泣き崩れるものだから 確認すると本当に ぷかーっとしてる麋夫人の背中が浮かんでたんだって。(愛読書より)

要は長々書きましたけど,趙雲の決死の覚悟無くして蜀のラストエンペラーは生きれませんでした,赤ん坊でTheEND｡

長文読解失礼,ご清聴ありがとうございました。