月影学園氷雨瑞希のホムペ

氷雨瑞希は、親に"悪魔の子"等と言われ、暴力を受けてきた。
外にも出されず、ひどい有り様であった。
彼女はこれが自分達の普通なんだと、言い聞かせ耐えた。

だが、ある日、親に捨てられた。動けなくなるまでに……。

雨の音の中、彼女の意識は呆然としていた。
そんな彼女に「大丈夫？」っと声をかけた少年がいた。
少年の名前は『竜宮優汰_りゅうぐうゆうた_』

優汰に連れていかれた瑞希は優汰の家で住むことになった。
優しくて、明るく、頼りになる彼が大好きだった。人としても、恋愛対象としても。

そして、全てが壊れた日が訪れた。
優汰の両親が、瑞希のことを売ったのだ。
瑞希は、呪われた悪魔の子と言う、噂がここまで流れていたからだ。
瑞希は、やっぱり、大人は汚いな……そう思った。

瑞希の危機を知り、走って瑞希を助けに優汰が来て、瑞希は驚いた。
彼が瑞希を抱え、大人たちから逃げたが、自分の家の近くにある森についたとたんに、後ろから銃で撃たれた。

崩れ落ちる優汰を抱き締めながら、銃を撃った方を見るとそこには、優汰の両親がたっていた。
自分の身を守るためなら子供までも殺す彼らに瑞希は、とうとう怒り狂った。
優汰はそんな瑞希を見て止めようと、何かを言おうとしていたが、瑞希はそれに気付かずに優汰の両親にかかっていった。

そして、優汰の両親を殺した。血のついた手を見つめて、少し震えたが優汰の元へ急いで駆け寄った。
優汰の体を抱き締めて、彼の名を呼ぶが、彼は、最早虫の息であった。
瑞希は、その様子を見て泣きじゃくる。
優汰は、最後の力を振り絞って瑞希の頬に触れ、微笑み
「君は、笑って生きて。」
そう言って、亡くなった。

それからと言うもの瑞希は人を信じない。
人が大嫌いだから。
そして、人殺しの自分も……大嫌い……。