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こんにちは、オレンジウッドです!

今回は、みかタンさんの「卒業おめでとう。」の合作に参加させてもらいました!
因みに私は、一松を書きます。

では、本文ヘどうぞっ!
あのとき。

私は、恋をしていた。

その日々は、夢のようで。

儚く、しかしとても輝いていた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

高校3年生のとき。
私には、気になっている人がいた。
松野一松君。
そっくりな六つ子の、四男だ。
六つ子は全員、女子に人気がある。
私なんかが仲良くなれるはずがない...出会う前まで、そう思っていた。



ニャー

私は猫が好きで、その日も裏庭で猫を撫でていた。
すると。

一「誰お前...。」

声のした方を見ると、松野兄弟の一人が立っていた。
おかしい、いつもはここで会わないのに。

貴「え、えっと...?」

一「...俺は、松野一松。で、あんたは。」

貴「私は、YOUです。」

一松君。
何故か、その名前がストンと胸に落ちてくる。
ボサボサの髪、猫背で眠たそうな目。
それでいてきれいに整った顔。
カッコいいな、と思った。
この顔じゃ女子に人気なのも分かる。

話をするうち、一松君がたまたま普段より早く来てみると私がいたということが分かった。
そして、裏庭の猫が人になつくは珍しいことも。

貴「じゃあね、一松君。」

話が終わると、私は一松君に手を振って帰った。
また、話せたら良いな〜...。
その願いは、すぐにあっけなく叶った。

次の日。
いつもの時間に裏庭ヘ行くと、一松君がいた。
その次の日も、またその次の日も。
毎日、一松君は裏庭にいた。
会うたび、私は一松君と猫を撫でたり、話したり。
たいしたことではないが、私にとってこんな嬉しいことはなかった。
私が恋に落ちるのも、当然だった。


そんな日々を過ごしながら、迎えた卒業式。
今日こそは、一松君に思いを伝える。
卒業式が終わると、私は一松君の姿を探した。

「一松先輩、好きです!」

不意に聞こえたその声に、私は驚く。
少し離れた場所。
そこに、一松君と見知らぬ女の子がいた。

一「ごめん、俺好きなやついるから...今は誰の告白もok できない。」

一松君に、好きな人...?
じゃあ私も、告白したって結局...。
そのとき、私に気がついたのか一松君が振り向いた。

一「あ、YOU、ちょっと話したいことが...。」

ダッ

一松君が話している途中にもかかわらず、私は一松君に背を向けて走り出した。

一「おい、YOU!?」

呼び止める声がする。
それでも、私は走り続けた。
一度も後ろを振り向かず、ただひたすらに。

気づいたら、家にいて。
私は、ベッドで泣きじゃくっていた。
失恋したことに。
そして、逃げてしまったことに。

これが、私の卒業式...そして初恋の記憶。




パチッ

目を開けた。
いつもの、自分の部屋。

貴「何で今ごろあんな夢見たんだろ...。」

そう、私は高校時代の夢を見た。
今、私は二十代。
立派な社会人として働いている。

私は一松君と最悪の別れをした後、遠いところへ引っ越して大学に通った。
そして少し前に、住んでた町ヘ戻ってきたのだ。
今日も仕事がある。
私は、急いで朝ごはんを食べ家を出た。

会社ヘは、歩いて行く。
私が、街を歩いているとき。
紫のパーカーの人とすれ違った。
紫...一松君を思い出す色だな。
もう、会えるはずがないけど...。

「YOUっ!」

貴「え?」

誰かが、私の名前を呼んだ。
振り返ると、紫のパーカーの人がこっちを見ている。
_一松君だ。

貴「一松君!?」

一「覚えてたんだ...久し振り。」

貴「うん、久し振り...って、私と話してくれるの!?」

一「当たり前じゃん、何で?」

貴「だって、私最後あんなこと...。」

夢の内容を思い出す。
誰だって、あんな別れ方されたら嫌に思うだろう。

一「あぁ、逃げたってこと...?べつに俺気にしてない。...まぁ、言えなかったのは残念だけど...。」

貴「あ、何か言いかけてたね...何て言おうとしたの?」

すると、途端に一松君の顔が赤くなった。

一「勿論、『付き合って』って...///」

貴「え?だって一松君好きな人いたはずじゃ...。」

一「YOUのことだよ。じゃないと俺がわざわざ裏庭行く時間ずらすわけないでしょ?」

そう言うと、一松君は私の手を握った。

一「出会ったときから、ずっと好きだった。遅くなったけど...俺と付き合ってください。」

桜の花びらが舞っている。
あの卒業式の日も、桜が綺麗だった。
来年も、再来年も、君とこの景色を見れたらいいな。
だから私は、笑顔で答える。

貴「よろこんで!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◯あとがき◯
作者のオレンジウッドです!
「夢のように儚くて」、どうだったでしょう?
卒業をテーマに書いたのですが、卒業関係なくね?と思った方、すみません!
作ってから思ったのは、一松の出番が少ないということですかね。
もっとカッコいい一松を書きたかった...!
最後になりますが、この物語を最後まで読んでくださりありがとうございます!

〈イラスト〉

イラストの方でも参加させてもらったので、描いたイラストを載せます!

http://uranai.nosv.org/img/user/data/4/f/6/4f6e23a1bf7cbdb94c0a11726bdf9b07.jpg

卒業といえば春。
春といえば桜。
桜といえばピンク。
ピンクといえばトッティ!

ということで、トド松です!
左腕がおかしい?
あはは、聞こえないなぁ〜?(はい、本当下手ですみませんm(_ _)m)

初めは全員描こうと思ったんですけどね...。
私には無理でした...。

もう一度書きますが、ここまで読んで下さりありがとうございます!
貴方は神です(;∀; )
ホントありがとうございます!(何回言うんだよ)
これからもオレンジウッドをよろしくお願いいたします!

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設定タグ:おそ松さん , 合作 , 卒業   
作品ジャンル:その他
関連タグ:au , 桜月王国 , 文スト , AU , WT , 呪術廻戦
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作者名:オレンジウッド | 作成日時:2017年3月13日 3時

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