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紗奈(さな)
美○(みち)
行實(ゆきざね)
【設定】
巫女の穴埋めのために作られた期間限定サイボーグ「紗奈」。
任務が終了の時点で欲しい人間が居なければ廃棄処分として解体される。
サイボーグだが、人間としての紗奈を改造しているため、人間としての欲を持ち合わせている。
廃棄処分されるかもしれないのを覚悟している。人間時代からバイである。
…この少女は、一族が引き取って育てている元・孤児。
一族のために改造に志願した。自分を欲しいと言う人間は男女問わない。
一族の巫女は言わば生贄である。
美○(みち)…レズ。
行實(ゆきざね)…ノーマル。
※2人は一族の屋敷に仕える従者。一族には秘密で紗奈との関係を持っている。
2人は紗奈がサイボーグだとは知らない。
紗奈(さな)美○(みち)
行實(ゆきざね)
【設定】
巫女の穴埋めのために作られた期間限定サイボーグ「紗奈」。
任務が終了の時点で欲しい人間が居なければ廃棄処分として解体される。
サイボーグだが、人間としての紗奈を改造しているため、人間としての欲を持ち合わせている。
廃棄処分されるかもしれないのを覚悟している。人間時代からバイである。
…この少女は、一族が引き取って育てている元・孤児。
一族のために改造に志願した。自分を欲しいと言う人間は男女問わない。
一族の巫女は言わば生贄である。
美○(みち)…レズ。
行實(ゆきざね)…ノーマル。
※2人は一族の屋敷に仕える従者。一族には秘密で紗奈との関係を持っている。
2人は紗奈がサイボーグだとは知らない。
紗奈(ナレーション):
ある大財閥の一族があった。そこに期間限定で巫女になるためにサイボーグに改造された少女がいた。これは、その少女の物語。
美智「紗奈さま、お食事の時間ですよ」
紗奈「口移しで食べさせて」
美智「かしこまりました」
紗奈「…2人きり。敬語は外して」
美智「わかったわ、紗奈」
紗奈「…食べたいから早く私のところに来て」
美智「はいはい、待って」
紗奈(ナレーション):
食事を届けに来たこの女は、美智(みち)という名で、少女の身の回りのお世話をするメイドである。
…美智はその少女に口移しをして食事を与えた。
紗奈「うん、美味しい。食事も、お前も」
美智「良かった。私も紗奈の美味しかったわ」
紗奈「ふふっ、当たり前だ」
紗奈(ナレーション):
食事を終えて、美智は部屋を後にした。
それから数十分後、少女の元に男がやって来た。その男は行實(ゆきざね)という名で、少女の身の回りのお世話をする執事である。
行實「紗奈さま、儀式の時間です」
紗奈「分かったわ」
行實「私は近くに控えております」
紗奈「全く…生真面目(きまじめ)な男。何回言ったら分かるの？2人だけなんだから敬語はやめてって言ったでしょ？」
行實「いえ、一応仕事ですから…」
紗奈「はぁ…。もういい、儀式を始めるわ」
行實「かしこまりました」
紗奈(ナレーション):
少女は巫女の儀式を始めた。
神に祈りを捧げ、一族の繁栄を願った。
そうして儀式を終え、少女は行實(ゆきざね)の元に寄り添った。
紗奈「敬語はもういいわ。行實(ゆきざね)、ご褒美」
行實「ああ。ご褒美をあげよう」
紗奈(ナレーション):
行實(ゆきざね)は少女に、口付けという名のご褒美を与えた。
一方、美智は食事を下げて仕事に戻ろうとしたが用事を思い出し、少女の部屋にやって来た。
美智「紗奈さま、用事を思い出したので参りました。入りますね」
紗奈(ナレーション):
少女はご褒美をもらうのに夢中になっており、
美智の声は聞こえなかった。
美智「紗奈さま！……と、行實(ゆきざね)！な、何をしているのですか！」
行實「っ！み、美智！お前のほうこそ、何故！」
美智「用事を思い出したからよ！それでお部屋に戻ってきたのよ！って、そんなことより行實(ゆきざね)！私の紗奈さまに何をしているのよ！」
行實「わ、私の！？どういうことだ！？」
美智「紗奈さまは私のものよ！」
行實「ちょ、ちょっと待て！紗奈さまは僕と恋仲で……！！」
美智「はぁ？！紗奈さまは私と恋仲なのよ！！」
紗奈「2人とも待て、私は2人のものだ」
行實「っ！ど、どういう…」
美智「紗奈さま…！」
紗奈「2人は、私のことで知らないことがある。それが何か教えてやろう」
紗奈(ナレーション):
そう言って少女は、顔のパーツを半分外した。
2人は少女の本当の姿を見ることになる。
美智「っ！紗奈さま…！あ、貴女は…」
行實「な、なんと……！」
紗奈「見ての通り私はサイボーグ。巫女とは言っても実質は生贄(いけにえ)だ。任務が終わったら、解体されて廃棄処分される。といっても、欲しいという人間が居れば、払い下げられることになっている。お前たち、こんな私を見て、どうだ？私が欲しいか？」
美智「…紗奈さま…。もちろんです！どのようなお姿でも、私は紗奈さまを嫌いになることはありません。紗奈さまが欲しいです！」
行實「僕もです。もし、任務が終了して、欲しがる人間が名乗り出ず、紗奈さまが廃棄処分されるとなったとしたら…僕は生きていけません……」
紗奈「そうか。私は2人のものだから安心しろ。2人のおかげで私は廃棄処分されずに済む」
美智「本当ですか！？」
紗奈「あぁ、本当だ」
美智「良かった…！紗奈さま…！」
紗奈「行實(ゆきざね)、1つ言っておくことがある」
行實「何でしょう？」
紗奈「すまないが、お前の子を身ごもることはできない。だがお前のことは、美智と同様に全身全霊をかけて愛することを誓う。私のネジ一本に至るまでだ。それでもいいか？」
行實「…もちろんです、紗奈さま。貴女が居れば何も必要ありません」
紗奈「そうか。ならいい。たとえ私が、ネジ一本しか残っていなくてもお前たちのことを愛している。だからお前たちも、私がネジ一本しか残っていなくても愛してくれ」
美智「かしこまりました、紗奈さま。ずっと愛しますわ」
行實「永遠に紗奈さまと共に…」
紗奈「よろしい。流石、私が認めた人間たちだ。ふふふ」
紗奈(ナレーション):
少女は2人を愛していくことを決め、抱いた。
そして任務完了と共に、
2人と同じ屋敷のメイドとして採用された。
少女は2人と共に生き、一族のために力を注いでいる。
↓紗奈が顔のパーツを外す所
ある大財閥の一族があった。そこに期間限定で巫女になるためにサイボーグに改造された少女がいた。これは、その少女の物語。
美智「紗奈さま、お食事の時間ですよ」
紗奈「口移しで食べさせて」
美智「かしこまりました」
紗奈「…2人きり。敬語は外して」
美智「わかったわ、紗奈」
紗奈「…食べたいから早く私のところに来て」
美智「はいはい、待って」
紗奈(ナレーション):
食事を届けに来たこの女は、美智(みち)という名で、少女の身の回りのお世話をするメイドである。
…美智はその少女に口移しをして食事を与えた。
紗奈「うん、美味しい。食事も、お前も」
美智「良かった。私も紗奈の美味しかったわ」
紗奈「ふふっ、当たり前だ」
紗奈(ナレーション):
食事を終えて、美智は部屋を後にした。
それから数十分後、少女の元に男がやって来た。その男は行實(ゆきざね)という名で、少女の身の回りのお世話をする執事である。
行實「紗奈さま、儀式の時間です」
紗奈「分かったわ」
行實「私は近くに控えております」
紗奈「全く…生真面目(きまじめ)な男。何回言ったら分かるの？2人だけなんだから敬語はやめてって言ったでしょ？」
行實「いえ、一応仕事ですから…」
紗奈「はぁ…。もういい、儀式を始めるわ」
行實「かしこまりました」
紗奈(ナレーション):
少女は巫女の儀式を始めた。
神に祈りを捧げ、一族の繁栄を願った。
そうして儀式を終え、少女は行實(ゆきざね)の元に寄り添った。
紗奈「敬語はもういいわ。行實(ゆきざね)、ご褒美」
行實「ああ。ご褒美をあげよう」
紗奈(ナレーション):
行實(ゆきざね)は少女に、口付けという名のご褒美を与えた。
一方、美智は食事を下げて仕事に戻ろうとしたが用事を思い出し、少女の部屋にやって来た。
美智「紗奈さま、用事を思い出したので参りました。入りますね」
紗奈(ナレーション):
少女はご褒美をもらうのに夢中になっており、
美智の声は聞こえなかった。
美智「紗奈さま！……と、行實(ゆきざね)！な、何をしているのですか！」
行實「っ！み、美智！お前のほうこそ、何故！」
美智「用事を思い出したからよ！それでお部屋に戻ってきたのよ！って、そんなことより行實(ゆきざね)！私の紗奈さまに何をしているのよ！」
行實「わ、私の！？どういうことだ！？」
美智「紗奈さまは私のものよ！」
行實「ちょ、ちょっと待て！紗奈さまは僕と恋仲で……！！」
美智「はぁ？！紗奈さまは私と恋仲なのよ！！」
紗奈「2人とも待て、私は2人のものだ」
行實「っ！ど、どういう…」
美智「紗奈さま…！」
紗奈「2人は、私のことで知らないことがある。それが何か教えてやろう」
紗奈(ナレーション):
そう言って少女は、顔のパーツを半分外した。
2人は少女の本当の姿を見ることになる。
美智「っ！紗奈さま…！あ、貴女は…」
行實「な、なんと……！」
紗奈「見ての通り私はサイボーグ。巫女とは言っても実質は生贄(いけにえ)だ。任務が終わったら、解体されて廃棄処分される。といっても、欲しいという人間が居れば、払い下げられることになっている。お前たち、こんな私を見て、どうだ？私が欲しいか？」
美智「…紗奈さま…。もちろんです！どのようなお姿でも、私は紗奈さまを嫌いになることはありません。紗奈さまが欲しいです！」
行實「僕もです。もし、任務が終了して、欲しがる人間が名乗り出ず、紗奈さまが廃棄処分されるとなったとしたら…僕は生きていけません……」
紗奈「そうか。私は2人のものだから安心しろ。2人のおかげで私は廃棄処分されずに済む」
美智「本当ですか！？」
紗奈「あぁ、本当だ」
美智「良かった…！紗奈さま…！」
紗奈「行實(ゆきざね)、1つ言っておくことがある」
行實「何でしょう？」
紗奈「すまないが、お前の子を身ごもることはできない。だがお前のことは、美智と同様に全身全霊をかけて愛することを誓う。私のネジ一本に至るまでだ。それでもいいか？」
行實「…もちろんです、紗奈さま。貴女が居れば何も必要ありません」
紗奈「そうか。ならいい。たとえ私が、ネジ一本しか残っていなくてもお前たちのことを愛している。だからお前たちも、私がネジ一本しか残っていなくても愛してくれ」
美智「かしこまりました、紗奈さま。ずっと愛しますわ」
行實「永遠に紗奈さまと共に…」
紗奈「よろしい。流石、私が認めた人間たちだ。ふふふ」
紗奈(ナレーション):
少女は2人を愛していくことを決め、抱いた。
そして任務完了と共に、
2人と同じ屋敷のメイドとして採用された。
少女は2人と共に生き、一族のために力を注いでいる。
↓紗奈が顔のパーツを外す所
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作者名：玄野みつき・しるし | 作成日時：2020年2月1日 17時
