【銀魂】ふれた、ぬくもり【日替わり】

14種類の結果パターン

今日、あなたとふれたのは…？ - 2024年4月27日

【坂田銀時】



『…はぁ。』

「…何、さっきからはぁはぁうるせェな。」


…先ほどから、無意識のうちに、ため息をついてしまっている。


＿＿今、私と銀さんだけが、万事屋にいるのだが。


(…嫌なこと、思い出しちゃった、)


…ちょっとしたことで、昔の、いろいろあったこととか。

…忘れかけてた、それを、思い出してしまった。


＿＿それだけ、銀さんや、神楽、新八と過ごす時間が、楽しいということなのだけれど。



『何でもないですよ。』

「じゃあそれ、やめやがれ。気が散るから。」

『いやなんもしてないじゃないですかアンタ』

「うるせェ、俺ァジャンプ読んでんだよ」

『いやそれほぼ何もしてないですよね、それ読むの何回目ですか。』



…そんな小さな言い合いをする。…が、そんなのも、私にとっては幸せなことなのである。



＿＿＿と。




『銀さん…？』


こちらに、近づいてきた。


「……まァ、何があったかは知らねェが。」


少々の重みを、頭の上に感じた。

…優しく、手が乗せられていたのである。


「飯でも食って、風呂入って寝でもしたら忘れんだろ。」



わしゃわしゃと頭を撫でながら、言った。…なんというか。


『…ふふ、不器用ですね。女の子に慣れてなさそうだし。』

「アァ！？何笑ってんだ！うるせーな俺ァ慣れまくりだ。

…ったく、落ち込んでたんじゃねェのかよ、せっかく銀さんが慰めてやったのに。」


なんていうのは一種の照れ隠しである。


…その人の手は、どうしようもなくあたたかく。



＿＿＿＿どうしようもなく、安心するのだ。



『…まぁ、ありがとうございます。』

「…あァ。」



その銀髪天パを見上げ、笑った。




嫌なことも、完全に忘れた訳じゃないけれど。


＿＿完全に、安心したのである。



…やっぱり、私は、この人に会ってよかったなぁ。



つくづく実感した、今日この頃であった。




＊＊＊



(…ったく、世話の焼ける奴だな。)


＿＿＿男は、綺麗に笑った女を、優しげな眼差しで見守っていた。



＊＊＊


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