【忍たま】【日替わり】一緒にいたい、それだけだよ

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君のこと…見守っているから - 2024年4月27日

「私の母上が美人だと騒がれているって？…母上には悪いが、YOUの方がずっと綺麗で可愛いよ」

今日は利吉さん！あなたは六年生です。


す〜、は〜。心を落ち着かせるために、深呼吸をする。
なぜこんなことをしているかというと、あの利吉さんに告白するから！


元々憧れてはいたものの、私があの人を本気で好きになったのは、一緒に任務に行った時。

「実戦あるのみ」ということで利吉さんのお手伝いとして参加した。

無事にそれは終わったけれども、私にはプレッシャーが大きすぎたのか、高熱を出してしまったのだ。

「YOUっ！ 大丈夫か？！」

視界がぼやけていき、意識が切れた。


次に目が覚めた時、私の体は利吉さんの背中にあった。

「ん… 利、吉さん？」
「あ、起きた？ もうすぐ学園に着くからね」

その後、利吉さんは私をおぶったまま医務室まで連れて行ってくれて、水も飲ませてくれた。


現役プロ忍者で、かっこよくて、しかもこんなに優しくしてくれたら、きっと誰もが惚れると思う。

案の定…私も好きになってしまった。

だからこそ今告白しなきゃ、他の人の所に行ってしまう気がする！


利吉さんを呼ぼうとしたら「先に校門を出てて」と言われた。

あ、見送りの人だと思われてる。
まあいっか。好都合だ！


校門外で待っていると、

「シュ、シュッ」

や、矢羽音？ もしかして敵！？

がんばって横目で気付かれないように見ようとすると、耳元に吐息がかかってきた。

「…分からなかったかな？今ね、��好きだ��って言ったんだよ」

びっくりして振り向くと、頰を赤らめて微笑んでいる利吉さんがいた。

「任務中に気づいたことで、素直さと勇敢さに惹かれた。それから毎日、任務を振り返っても必ず君が出てくる。」

驚いたままの私に、利吉さんは続ける。

「好きだよ、本当に。君の気持ちを聞きたいんだ」
「……私も…」


それから7年後。

「じゃあ、行ってくる！」
「行ってらっしゃい！」

私はいつものように、彼に口付けをした。

「必ず生きて帰ってきてね。この子のためにも」
「…ああ」

二人で愛おしげに、私の大きなお腹をなでる。


手を振る利吉に答え「気をつけてね〜！！」
と叫んだ。

私たちはもうすぐ、家族になる。

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