【原神】甘露の蜜

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⚠️注意⚠️

流血表現・欠損表現・二次創作につきキャラ崩壊あり。
文字数制限により1部句点を消去してます。
普段は絵を書いてるのでそれ用に考えた表現というかご都合とかいろいろです。

就活おわこんな人が書く勢いとゴミと憂さ晴らしですがいいねくれたらはたらきません。

お品書き

・白朮〈それは繭のように〉
・ティナリ〈薬は毒に〉
・ガイア〈殺意の表札〉
・スカラマシュ〈酔いや踊れや〉
・ディルック〈首切りの名を〉
・タルタリヤ〈屍〉

6種類の結果パターン

あなたの本日の占い結果です - 2024年4月27日

タルタリヤside〈屍〉

人の命はなんと儚いのだろうか

ポタポタと赤い血が己の武器から滴り落ち灰色の堅い地面を濡らしていく。それを左手で感じながら、無惨な姿に変わり果てた女を見下ろした。

「……なに、してんだよ」

口から出た言葉に返事は無い。ただ、どこか満足気ともとれるような面をした女の傍らに腰を下ろした

女は璃月で知り合った商人だ
物珍しい花を扱っており鍾離先生の付き添いで何度か顔を合わせた事がある

ーーよく笑う女だった。女という表現よりも女の子という表現のほうが似合うくらいに、どこか幼さを残した、そんな人間だった

彼女の方に視線をやれば腕が逆方向に折れ曲がり、見えるはずの無い骨が血の間から覗くように浮き出ていた。まるで拷問でもされたかのようなほど、酷く痛めつけられている身体(ソレ)に無意識に手を置いた

痛いなんてものではないだろう。苦しいなんてものじゃないだろう。腫れた顔、赤く染まった着物。体温を失っていくそれら全てに俺の胸がひどく締め付けるような痛みを覚えた。

彼女からドクドクと溢れてやまぬ血が止まっていくのが恐ろしくて、首元にそっと手を押し当てる。

否、これは言い訳だ。
俺が駆けつけた時には遅かったのだ。

見て理解した。彼女はもう助からないと。
折れ曲がった腕に溢れでる血。浅い呼吸をしながら、焦点が合わずどこか遠くを見つめているような死にかけの女。
そして彼女は俺に呟いたんだ。

「殺して(助けて)」

「……っ」

あの時の俺の選択は正しかったのだろうか。
突きつけた刃がいまでも脳裏から消えない。

いっその事これが夢であれば良かったのに。
朝露のように消える儚い夢ならば俺はまだやり直せたのだろうか

幾度か顔を合わせた程度の関係だ。
知り合いにもなれてないくらいだろう。

……なのに、どうして、

こんなにも頭の中を掻き回すんだ。

お前が未来を奪ったのだと。
君が笑うはずだった明日を起こるかもしれない未来を
夢を希望を奪ったのは、ーー俺なんだ。

どう足掻こうが君が死んだという真実は変わらなくて。
何度願おうと君の笑顔はもう見れなくて。

なら、せめて。背負っていこう。これから、ずっと。
君の見るはずだった夢の続きを。俺が、一生をかけて。

「おやすみ、YOUちゃん」

どうか君が安らかな眠りに落ちていけるように。
そう想いを込めて血まみれの口元を拭って深い愛をひとつ落とした。