【サーヴァンプ】今日の貴方は誰に助けられる？

9種類の結果パターン

今日のあなたを守るのは誰ですか？ - 2024年4月26日

今日は憂鬱な狐さんが
助けてくれるそうですよ！
(狐さんとは恋人の設定です)

※流血表現、死ネタありです！
リクエストしてくださったのに
グロテスクになってすみません！！
もう一本書きます！

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どうして、泣いてるの…？

『つ、ばき…？』

私が彼…恋人の椿の濡れた頬へ手を伸ばした。
どうして泣いてるのさ、なにが悲しいの？
艶やかな髪を撫でようとした。

しかし。

『ぁ……ぅ……？……なん…で…』

伸ばそうとした腕は持ち上がらなかった。
どころか動かない、体に視線を向けようとした

「見ないで、YOU……っ！！」

椿に抱き締められる
やけに簡単に抱き上げられたと思った。

そして、ようやく気づけたよ、
冷たい床上に倒れ伏せていた私は……



自分の紅い血液で塗りつぶされていた。



『…ぁ、そうだ……わたし…』

思い出した。
ついさっきの椿と怠惰の真祖の死闘。

怠惰の真祖は契約していた主人と
椿にトドメを刺そうとしたんだった。
椿を壊そうとなんかしていない、
無力化して対話しようとしていたように感じた…

なのに私は、二人の間に割り込み
怠惰の真祖の鋭い爪を心臓に突き刺した。


『…だめ、だなぁ…わたし、余計なことして…』

「っ…YOU……」


腕が動かないなら、と
私は自分の頭を椿の頬に寄せた。
椿の止めどなく流れる涙が私の心を締め付けて…


『…ごめ、ん……ね？
　最期…まで、隣にいれなく、て…』


まるで移ったように私の瞳からも涙が溢れる。
でも、最後で最期だから…ね？

『つばき…お願いが、あるの…』

「…っ…YOU…？」

『おにい、さんたちを恨まないで…、
　仲良く…兄弟なんだから…』

「そんなの…っ！！」

『お願い…ね…？』

自分が無茶なことを言っているのは承知だ。
でも私が椿に出来ることは限られているから。
分かってくれたのか椿は頷く。


『それと、ね…
　……最期には、いつもみたいに笑って…？』

「っほんと、YOUって面白くないっ…！
　あはっ…でも、大好きだよ……ｯ！！」


薄れる意識のなかで椿が綺麗な濡れた笑顔で
私の首筋に唇を触れたのが分かった。


「ごめんね、YOU…、
　でも僕は君を失いたくないよ…。
　だから、だから……」


"僕の家族になって"


私は首筋の痛さを愛しく感じながら
この永い永い人生(あなたを愛する気持ち)を延命してくれた、
助けてくれた彼を想い…
私は人間としての短い一生を終えた。

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