【刀剣乱舞】小噺集

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刀剣乱舞をやっているわけではないですが、ちょっとご縁があって、調べたもので、書いてみたくなりました。
キャラ違うとか思ってもスルーしてください。荒らしは禁止です。

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今日の小噺 - 2024年4月26日

鶴丸国永は悩んでいた。
「うーん」
「どうしたんだい? 鶴さん」
そこに眼帯の青年、燭台切光忠が声をかける。
鶴丸は大抵、驚きを求めてろくでもない企みをしているのだが、織田家にいた時代からの馴染みである光忠にはなんとなく、今日の鶴丸の悩みがいつもと違う様相であることを察していた。
鶴丸が唇を尖らせて言う。
「実はだな、主に『びっくり爺』と呼ばれてだな……」
合ってる、と噴きそうになるのをこらえながら、光忠は続きを聞く。
「俺だって長い間存在しているが、三日月ほどじゃないぞ。その三日月が爺と呼ばれてないのに俺だけ爺と呼ばれるのは、何が原因かとな」
むくれるその姿が子どもそのものにしか見えず、光忠は笑いを噛み殺しながら、鶴丸を見た。
「白髪なのが駄目なのか……三日月みたく黒い方が若く見えるとか」
「そしたら鶴さん大倶利伽羅みたいになるよ」
「そいつぁ驚きだ」
「やめろ」
「わ、伽羅坊、いつからいたんだ?」
「さっきからだ。第一、白じゃなくなったらお前のアイデンティティはどうなるんだ?」
「光坊も伽羅坊も伊達家にいた仲じゃないか。お揃いでいい」
「光忠、桜吹雪かせてるんじゃない」
そんなこんなで過ぎる夜だった。