いてくれて、ありがとう。出会ってくれて、ありがとう。
仲良くしてくれて、ありがとう。
＿＿好きになってくれて、ありがとう。
重いって言われたってかまわない。それ程までに貴方は私にとって大切な存在だった。愛してるって、いかないでって、言えたらどれだけ楽だっただろうか。
＿＿ごめんね。さようなら。
◇
こんにちは、こんばんわ、千夜です。
辛気臭ぇなこのやろう！！(元凶)
けどキャプチャーあんまり関係ないです、シリアス好きなんですすいませんすいません……。
今までありがとう、って形を残したかった。
よろしくお願いします。
【member】(敬称略)
・そらる…unbalanced steps
・りぶ…夜更けと一杯
・KK…夜行列車、始発にて
・まふまふ…「そんなの、分かってんだよ」
・special secret(オリジナル)…see you again
リクエストはあれば受け付けますが、遅くなると思われます。ご了承ください。
5種類の結果パターン
あなたの本日の占い結果です - 2024年5月9日
二人とも、旅行が好きだった。
海外へ行ったり、国内だったり。それは時によって違うが、付き合いたての頃から、デート＝旅行の方程式の元動いていた。
勿論費用は嵩むので、そんなに頻繁ではなかったが。それでも、彼と色んな所を回れるのは、楽しさが二倍どころか二乗も三乗も増えたようにすら感じていた。
「ねぇ、今度はどこ行こっか」
「あ、あのさ」
「どうしたの、まふくん。冷や汗なんてかいて」
「今回でさ、ラストにしない？」
いつか言われるだろうな、とは思っていた。そろそ私達も大学生ではなくなる。就職だって考えなきゃいけないし、こんな事ばかりに時間を割いてなんて、あまり望ましいものではない。
彼が言い出さなければ、いつか私が言い出していただろう。それに対しては、別に驚きはしなかった。私が吃驚したのはそこではなかった。
「僕さ、実はもう職、決まってるんだよ」
「えっ、いつの間に…？」
「でさ、これからはその仕事と大学と、半々でやっていくの。家でできる仕事だからさ、少しずつ」
「そう、なんだ……」
「だから、もう無理があるかなって」
彼が内定していると聞いて、少しばかり劣等感を覚えた。何も考えていなさそうだから私がしっかりしなきゃ。ずっとそう思っていたのに、寧ろ考えていなかったのは私ではないのか。
今回で最後。いや、寧ろ今回すら私にとっては危ういかもしれない。そんなことしている暇があったら、就活をしたほうがいいのかもしれない。いや、きっとしたほうがいいのだろう。
「そのさ、大学終わってから…とかはいけないの？」
「かなり職場が人手不足でね、暫くは休日も出なきゃいけないから……」
この時に、私は彼なりの優しさに気付けなかった。気付けていたら今でも彼とは友好な関係を保てていたのだろうか。
私は勢いに任せて言ってしまった。何度も同じ様な失敗をしたことがある。最悪な形ででてしまった。どうしたらいいんだ。色々と雑念が入り混じり、大好きだった彼ともあれ以来会うことは無くなり、就職が決まらないまま、大学過程を終えてしまった。
私はその日の晩、彼にメッセージを送信した。あれから五年、未だに彼とのメッセージ欄はその二言のまま途切れてしまっている。
「……別れようか、私達」
「そうだね、」
まふまふ◇「そんなの、分かってんだよ」
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