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高校一年生になった貴方は、とある事情によって急な転校を余儀なくされる。
そして五月、ゴールデンウイーク明け。転入先である月居学園高等部の生徒として貴方は通学路を歩いていた…。
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キャラクターは四人、様子がおかしくないものもあります。

✦キャラ設定
※TRPGでとあるシナリオに行った自陣メンバーです。

・九譚終-キタンシュウ ♂
月居学園高等部の一年生。新聞部所属。
それなりに有名なゲーム実況者であり、得意なのは難易度の高いホラゲーや死にゲー。

・朔月六夏-サツキリッカ ♂
月居学園高等部の一年生。新聞部所属。
深夜までネトゲをプレイしており、通学中には無理なショートカットをして怪我をすることが多い。

・鬼界千万-キカイチカズ ❓
月居学園高等部の一年生。オカルト研究部所属。
怪異の類に強い興味を持っており、その存在に近づこうと性別を隠しているらしい。

・マクスウェル・問答-マクスウェルモンドウ ♂
月居学園高等部の一年生。オカルト研究部所属。
中学までは不良だったらしく、腕っぷしが強い。ハーフらしい。

SPECIAL THANKS 自陣

8種類の結果パターン

貴方が出会ったのは、…… - 2024年4月28日



【鬼界 千万 シチュエーション:転校初日】
緊張のせいか、随分とはやく目的地についてしまった。
目の前には転校前に一度だけ書類を取りに来た高校の門があり、その奥には新しめの校舎が立っている。
確か設立から数年しかたっていないんだったか。最新の環境で学べるというのはありがたいことだが、やはりこういった日は何かと落ち着かない。

「…………そこ、ぼくの靴箱。」

靴を何処へ入れようか迷っていたところ、背後から声がしてはっとする。
振り返ってみればそこには眼鏡をかけた生徒が立っていた。自分のしまおうとしていた靴箱をもう一度確認すれば、ほとんど消えかかっているが微かに名前が記されていた。

「鬼界千万……書いてあるはずだよ。…きみのは、多分こっち。」

すっと指をさしたその先は、私が見ていた靴箱の一つ下。確かにこちらはよく確認してみても誰の名前も書かれていないことが分かった。使用された形跡の無い綺麗な靴箱へと靴をしまい込んで、後ろの彼へと振り返る。

「…あぁ、怒ってないよ。…転校生だよね、職員室はこっち。」

彼はいつのまにか上靴へと履き替えていたらしく、静かに微笑んで先を歩きだした。だけどすぐに立ち止まって、こちらへと振り返る。何かあったのかと顔を上げると、同じようにこちらをじっと見つめていた。
しばらくの沈黙、気まずくて視線を逸らそうとした時彼の手がこちらへ伸ばされる。

「…………ごめん、ちょっと気になって。」

驚いて固まっている私に対してその人は躊躇せず触れる。髪を軽くすくうような動作をとると、少しだけ満足したようにまた笑った。
その手には薄い花びらが乗っており、きっとそれを取る為だったというのは理解できる。しかしあまりの近さに先ほどから感じていた気まずさが増していくようで俯いてしまった。

「……、可愛かったからそのままにしておいても、よかったんだけど…。」

春、出会いの季節はひと月遅れでやってきたらしい。

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- めっちゃ好きです!応援してます(*´▽`*) (2023年2月23日 18時) (レス) id: 7d00ecf00a (このIDを非表示/違反報告)
- ありがとうございます (2023年2月23日 18時) (レス) id: d2e23cdd50 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てんぷら | 作成日時:2023年2月23日 0時

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