貴方に温めてほしい！

6種類の結果パターン

❕❕❕ - 2024年5月1日

ミンドリー
＿＿＿＿＿＿

ﾊﾞﾝ

ﾄﾞｶﾝ



この工事現場かと思うくらいの騒音はすべて私のせい。

生理になるとどうしても感情をコントロールできなくて、でも人に当たりたくはないという、少しだけ残った理性により、私は物にあたってしまう。


物に当たるのだって良くないのはわかっている。






でも、そんな私が怪我をしていないのはミンドリー君のおかげだ。


私の趣味で集めているインテリアなどが部屋に飾られている。


私の生理が近づいてくると割れ物は少しずつ移動してくれている。

そのおかげで私は怪我をせずにすんでいる。

と言っても、物を投げたりしていると彼が心配して見に来てくれる。




「YOU、大丈夫？ちょっとゆっくり寝よう。」


彼の声は聞こえているけど、この苛立ちを全部吐き出さないといつミンドリー君に当たってしまうかわからない。

だから、彼の声を無視して、私はものを壁に投げ続けた。



「YOU落ち着いて。何か飲み物でも飲まなきゃ。」



「お願いYOU。」




そう彼はいい続けていた。

でも私も止められなくて、ついに彼にもらったくまのぬいぐるみに手を伸ばそうとしたら、彼に突然抱き寄せられた。



『……………ミンドリー君？』



彼は何も言わなかったけど、ぎゅっと力を込められた腕から何が言いたいのかが伝わった。


それは、それだけは投げないでいてほしい。


そう言いたいんだろう。

でも、口にすることは私が嫌がると思ったのだろう。


どこまでも優しい人だ。



『ミンドリー君、ごめんね…………。』

「うん、大丈夫だよ。一緒に寝よう。」

『うん。』










「こうすることでしか君のことを止められないからせめて君のことを温めさせてほしい。」

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