誰と旅行する？〜外の世界編〜

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今日は誰でしたか？ - 2024年4月27日

9、アリス・マーガトロイド→大阪

季節は春の初め。
俺は、アリスを外の世界の旅行へ誘うことにした。

ア「それで、どこに連れて行ってくれるのかしら？」

「大阪っていう、街に行こうと思う」


〜大阪・インスタントラーメン発明記念館〜

ア「えーっと、じゃあ私は……」

ここでは、自分で好きな具材を選んでインスタントラーメンを作ることができる。

「アリス？」

ア「ん？ どうしたの？」

「その組み合わせは……？」

ア「チリトマトのスープに、ネギ、ガーリックチップ、チェダーチーズ、キムチを入れたのよ。イメージは、『七色のラーメン』とでもいいましょうか」

アリスの奇妙なカップラーメンはひとまず置いておいて、次に万博記念公園へと向かった。


〜万博記念公園〜

ア「す、すごく大きな人形ね！」

アリスは目を丸くして驚いている。

「これは『太陽の塔』っていって、大阪万博のシンボルとして造られた作品なんだよ。人形というよりも『建造物』って感じだよね」

ア「不思議な表情をしているわね……」

「そうだね。3つの顔があって、それぞれ未来、現在、過去の意味があるらしいよ」

アリスは独特な塔を興味深そうに眺めていた。

気づけばお昼どきだ。
家から持ってきたお湯で、インスタントラーメンを作る。

ア「お湯を入れただけでラーメンができるなんて、まるで魔法ね」

それぞれ、自分が作ったラーメンをすする。

「美味しい！ アリスのは……どう？」

俺が恐る恐る聞くと、アリスは微妙な顔をしながら言った。

ア「不思議な味がするわ。食べてみる？」

アリスはラーメンを箸で掴んでふーふーと息を吹きかけた。

ア「はい、あーん」

「えっ……」

驚いて固まっていると、アリスはうつむき、僅かに頬を赤らめて言った。

ア「ほら、早くしないと冷ますどころか冷えてしまうわよ」

明らかに照れ隠しの言葉だったが、俺は素直にいただくことにした。

つるつるとした麺の食感。
しかし、不思議と味は感じられなかった。

ア「どう？」

不安そうな表情で聞くアリスに、俺は正直に答える。

「ごめん。緊張しちゃって、味わかんない」

それを聞いたアリスは、一変していたずらっぽく笑った。

ア「それなら、緊張しなくなるまでずっと、私が食べさせてあげる♪」

俺たちの横では、太陽の塔の黄金の顔が、しっかりと未来を見据えていた。


ー明日のアドバイスー
ア「明日は、誰かの手助けをしたらいいんじゃないかしら？ 『情けは人の為ならず』よ！」

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