【ワンパンマン】ふたりで【日替わり】

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こんにちは、まだ新参です。
日替わりです。ちょっとした話とちょっとした占い要素を含んでいます。
現在６パターンです。
いたりいなかったり、私の好みが反映されたり、長さもまちまちだったりします。
一部想像の範囲を超えない場所もあります。ご容赦ください。
順次更新予定中。お付き合いお願いたします。

6種類の結果パターン

平和な日常を求めて - 2024年5月1日

□ タツマキとキング

視線を感じる。
怪人などではなく、何かもっと、強大で恐ろしいものの。

｢ちょっと、キング！｣

心臓の鼓動がうるさい。
この忌々しいキングエンジン。これの所為で人生が変わったと言っても過言ではない。嬉しいような悲しいような、複雑だ。

｢ちょっと聞いてるの、キング！！｣

甲高い声が背後から聞こえた。
そこに立って――いや、浮いていたのはヒーロー、戦慄のタツマキ。
まさか視線の正体は、彼女？

｢私を無視するなんていい度胸じゃない……人類最強の名にかまけて余裕のつもり？私にはそんなの関係ないんだから！｣

まさか、とんでもない。背中を冷たい汗が流れ落ちる。
大体自分が言い出したことでもないのにどうしてここまで噂が膨れ上がらなきゃならないのか。

｢別にいいわよ？アンタが私を軽く見たって。私はアンタの想像を軽く越えればいいだけ。ただ強くあればいいだけなのよ。キング、アンタにそれがわかる？｣

わからないよ。わかりたくもなかった。
君と俺は正反対だ。たいした努力もしていない俺には、何も出来ない。せいぜいゲームとアニメ観賞くらいだ。

｢私は強いのよ、アンタがどれだけ強かろうが、絶対に負けない｣

なんとなく、その言葉だけはどこか、いつも気丈な彼女には似合わなかった。

｢……勘違いしないでよね。アンタなんかより私の方がずっと強いんだから！！｣

そう言うと、彼女は俺に背を向けてどこかへ行ってしまう。
今の台詞。どこかで最近聞いたと思えば新作のギャルゲーだ。ツンデレで、主人公のクラスメートで、攻略対象の。
結果的に、ツンデレ属性の良さを再確認した、いい１日だった。