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木の葉の彩が移ろうのも、雪に触れると消えてしまうのも、すべて、すべて、魔法のせい。


空いた手が満足できないのも、人の優しさが恋しくなるのも、懐かしい記憶が寂しくなるのも、すべて、すべて、魔法のせい。


魔法はいつ溶けてしまうのだろうか。













こんにちは、ちびろーるです。
今回は、素敵な作者様を誘って、日替わりを企画しました(^-^)

忙しい中、素晴らしいモノを書き上げてくれてありがとうございました◎


参加者様(敬称略)
*淡嶋夕映
*向日葵
*ちびろーる




※この話はフィクションです

日替わり内では某歌い手さんのお名前をお借りしています。

嫌悪感を抱く方はどうぞお戻りください。

また、パクリや誹謗・中傷はご遠慮ください。

6種類の結果パターン

Which do you like fall or winter? - 2024年5月14日

▶kradness




窓の外はすっかり冬景色。
センター試験までの時間は刻々と近づいていた。



『…くーらー、』

少し寒い図書館の中、向かい合って座って、
必死にペンを動かす金髪に話しかける。


「ん?また何か分からないのあったん?」

『いや……』



(くーらーの受ける大学何処かな、なんて)


喉元で引っ掛かる言葉を飲み込む。
人一倍鋭い人だから、きっと気づかれてしまう。駄目だ駄目だ、くーらーに心配かけちゃいけない。


『…ここの、英訳分かんなくて、』

咄嗟に私が嘘を吐くと、一瞬不思議そうな顔をして、でもすぐに丁寧に教えてくれる。




(くーらーは、私より頭が良い、から)

(きっと大学は、遠くに行っちゃうんだろうなぁ)


そう考えているうちに、寂しくなって泣きそうになる。
やばい、と思って突然立ち上がり、トイレ行ってくる、とだけ言い私は逃げ出した。




ーーーーー





さすがにずっとトイレにこもるわけにもいかず、まだ少し赤い目を無理矢理こすって、くーらーの所へ戻る。


戻って、机の上を見ると、



『………おしるこ?』

「あ、YOUおかえりなさい!それ、あげる」
なんてニコニコ笑いながら私に言う。


(……何で、おしるこ?)

怪訝な顔をしてしまったのだろうか、慌てた様にしてくーらーが弁解する。

「いや、ほら、YOU元気ないし、ここの図書館寒いしなぁ〜って、


………YOU?」




『……うぅ〜』
「え、YOU?どしたん、どっか痛い?」
『くーらーのばか〜』

え、僕のせい?なんて慌てるくーらーが、
愛しくて寂しくて。



『……やだ、離れたくない』

「…え?」




『……大学、離れたくないよ、ずっとくーらーと一緒にいたいよ』



そう言ってぐすぐすと泣く私を見て、くーらーがくすくす笑い出す。

『なんで、笑うの』
「いや〜、YOUが可愛いなぁって思って」



「僕がYOUから離れるられるわけないやん」



そう言って私の頭を撫でる。
私は、訳が分からず、くーらーの顔を見つめる。

『だって、くーらー私より、頭良いじゃん…』


「そりゃあ、可愛い彼女の前ではカッコつけていたいじゃないですか」


そんなかっこいい台詞をさらっと言っちゃうから、ああ、もう。



『………くーらーのばか、…大好き』
「ふふ、僕も、大好き」






(にしても、なんでおしるこ…)
(え、だっておしるこ美味しいやん!)
(……やっぱくーらー、ズレてるよ)

▷ちびろーる

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作者名:ちびろーると向日葵と淡嶋夕映 x他1人
作成日時:2015年9月8日 14時

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