ヴォルケーノの空 外伝

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小説、ヴォルケーノの空の外伝です。

日替りサイドストーリーになるので
本編に目を通して戴いてから読むことを
お薦めします。

薦めているだけなので判断はお任せします。

5種類の結果パターン

今日の外伝です。 - 2024年5月3日

令刃の野望編

黒波家では米沢家に念が有るのか
地位を奪えだのなんだのと煩く
言われていた。

令刃は黒波家の長男として
中東部隊の一軍隊長にならねば
ならなかった。

しかし、令刃は一切それを望んで
いなかったし、自分には務まらないと
自ら身を引き親から文句を飛ばされていた。

令刃は判断力に欠けていて、
直ぐに判決を下せずにぐずぐずと
抱え込む節があった。

天然の亜弓とお気楽だったり棘があったり
気まぐれな夕氷をリードしつつ突っ込みを
入れるのが自分の役目だと思っている。

今となっては棘や天然は笑い話で
令刃の持っていた野望も同類だ。

令刃「さて…。」

黒波令刃、現在十二歳は
書類を纏め終えて目頭を
押さえたところだ。

我ながらおっさん臭い仕草だが
目が痛いのは本当で…。

夕氷「そーゆーのを考え過ぎって言うんだよ。誰もおっさん臭い仕草とか言わないから。」

令刃「はぃ？え！？」

夕氷「心が丸見えってところだよ。」

こいつ時々怖いんだよな。
心読まれるとさ。

夕氷「お前ってホントに白髪(はくはつ)なんだなー。」

令刃「何を今さら？もしかして一房染めてた朱色が髪の色だと思ってたの？」

夕氷「前髪にメッシュ入ってたんだよな？後から知ってビクったよ。」

黒波令刃

本編ver
十歳。百四十八センチ、四十五キロ。
王の双翼、左翼。