ヤンデレの王子様に死ぬほど愛されて12時の鐘が鳴っても帰れない【日替わり】

13種類の結果パターン

あなたの本日の王子様です - 2025年5月16日

あなたはラプンツェル。物心つく頃から1人塔の上暮らしていました。最近のあなたの楽しみは髪を伝って遊びにきてくれる初めての恋人です。父に知られてはならない秘密の逢瀬。今日も父が帰るのを今か今かと待ちました。
・・・・・・・

窓辺に座って空を眺める。
今日はまだ帰らないらしい。

父は毎日この塔にやって来る。ただ、いつ来ていつ帰るかは不規則で、今日は夕食を共にしてもまだ帰らなかった。
このままでは彼が遊びに来れない。

「ここのところ…俺が会いに来てもお前はいつも上の空だな」
いつのまにか、背後に父が立っていた。
私の体に手を回し、まるで恋人同士のように密着してくる。

気持ち悪い。
昔は何も思わなかったが今は違う。彼になら同じことをされても平気なのに。はやくこの人から解放されたい。

体を撫でまわしていた手が止まった。
擦り寄せてられていた顔が不意に俯く。
「…他の男を知ったからか」
核心をついた一言に一瞬息が止まる。
心臓は嫌な音を立て血の気が引いていく。
「俺という男がありながら！」
激昂した父は私にのしかかると首に掴みかかった。
「お前は、一生俺しか知らなくて良かったんだ。瞳も、唇も、何もかも…他の男なんて知らず、俺しか知らない。全部全部俺だけの…」
両手で私の首を絞めながら涙を流し一人思いの丈をぶつける父は狂気じみていてとても正気とは思えない。
「どうして…！どうしてなんだ！」
叫んだ父は私の肩を強く掴み無理やり立たせた。
「YOU、一緒に死のう。そしてまた来世結ばれるんだ。今度こそ俺しか知らない俺だけのお前で…」
息が整う間も無く、父は私を抱きしめる。そのままぐらり、傾いた。
「っ！いやああああああああ」

・・・・・・・
こうして、固く抱きしめあった2人はいばらの中に落ちてゆきました。
めでたしめでたし。

☆
無理心中パート2！
今回はヤンデレ義父な上に激情型だから地雷度高そう。苦手な人いたらすみません。
カン禁に失敗したヤンデレが起こした行動とは！？(心中)ていう感じです。
王子殺すとか色々やり方ありそうなのに。


(補足)魔法使いは王子と娘の逢瀬を目撃済みです。妄想の末に犯行に及んだとかじゃないので大丈夫です！

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