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開いた窓から吹き抜けた風が、縁に座るあの子の艶やかな髪を静かに靡かせる。

お前は何を見ているんだ?
お前は何を思ってその光景を目に映しているんだ?


「……知りたいな――お前の全てを」


疼く探求心が、その姿を遠巻きに眺めていた俺の背中をとん、と軽く押した。



――今回は6月22日、ダークロードの配信開始の記念につき、日替わりを作成させていただきました。
しかし、現在更新中の小説がありますので、其方を優先的に此方も更新していこうと思っています。

大まかな話の流れとしては、何かを見つめているあなたにキャラクターが話しかけてくる、というものとなっております。 話毎にキャラクターがどんな感情を抱いているかも変わります。
新キャラクターも性格などの把握が出来次第、随時書いていこうと思うので、どうぞよろしくお願いいたします。


↓現在完成したもの
・少年ゼアノート/水平線
・エラクゥス/墓(ネタバレ注意)
・ソラ/キーブレード
・ゼムナス/扉
・アンセム/姿

5種類の結果パターン

見つめる双眸のその先は - 2024年4月26日

【ソラ/キーブレード】


次の行き先も特に決まっておらず、グミシップの中でゆっくり過ごしていた時だった。

チャリ、と軽い金属がぶつかり合う様な音が聞こえて、俺はその方向へと振り返る。
するとそこには、キーブレードをジッと見つめているあの子の姿があって。

俺の視線に気付いたYOUは顔を上げ、キーブレードのチャームを指でいじりながらもそっと呟く。


「……私って何なんだろ」

「どうしたんだ? YOU」


俺の問いかけに、目を伏せた君は何だか普段とは違う静かな雰囲気を醸していた。
その子の様子になぜか心が騒ついた俺は、椅子から立ち上がると、その子が座る椅子の肘掛けに凭れてその姿を見上げる。


「……何かあったのか?」


そして改めて問いかけてみれば、YOUは小さく首を横に振って「ただの考え事だよ」と、優しく微笑んだ。


「何で私がキーブレード使えるのかなって」

「それは……確かに何でだろう?」


その子の疑問に、俺も首を傾げる。

トラヴァースタウンで初めて出会った、朗らかで可愛らしい普通の女の子。
……だと思っていたYOUが、まさか俺と同じキーブレード使いで冒険を共にする仲間になるとは思わなかったけれど。

キーブレードを手にしてから間も無かった俺よりもずっと軽やかに使いこなすあの姿は、今も鮮明に思い出せるものだった。

まるで懐古するかの様に目を閉じながら記憶を反芻していると、悩んでいる君が小さく唸る。


「子供の時の記憶なんてなーんも無いからなぁ。
……あれ? そう考えると覚えてない事の中に答えが……」


「……考えるだけ無駄かも!やっぱり今の話ナシ!」と、唐突にキーブレードをしまったYOUが大きく腕でバッテンを作り、更に続ける。


「私はソラと一緒に旅するの楽しいし!
今の私がいるからこんな楽しい時間を過ごせるんだし、自分が何者かなんてどーでもいいや!」


意気揚々と語ったその子に、相変わらず自由だな、なんて小さく思った。
けれどもその反面、YOUの言葉に無性に嬉しくなった俺は、照れを隠す様にその子の頭を両手でわしゃわしゃと撫でる。

「わっ」と、小さく声を洩らした君に、さっきの言葉に負けじと大きく声を張って告げた。


「俺もさ! YOUが何であろうと、これからもずっと一緒にいたいと思ってる!
だからこれからも……俺について来てくれ!」


俺の発言でポカンと此方を見つめるYOU。
やがて君はその顔に満面の笑みを浮かべて「勿論!」と、返した。

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美紅(プロフ) - リクエストの358/2はロクサスとお気に入りする初めてのシーソルトアイスだった、アクセルとシオンは仲良しすると混ぜてあげたお姉さんっぽい。一年後、ソラ達と戦って彼女はロクサスの想いを届けて消滅したをお願いします (2021年11月23日 3時) (レス) id: 2c9c8b9b13 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フェトルクス | 作成日時:2020年6月22日 0時

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