【おそ松さん】あなたの推し松は誰ですか？

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『あなたは何松推しですか？』

長男の煽り上手で悪ノリばかりのおそ松ですか？

次男の痛い発言、格好をしているカラ松ですか？

三男の六つ子の中で一番の常識人のチョロ松ですか？

四男の卑屈でマイペースな皮肉屋の一松ですか？

五男の常に笑顔で謎の行動をする十四松ですか？

末っ子のあざとく、ドライモンスターのトド松ですか？

【さぁ、あなたの推し松は誰ですか？】

　無個性人物Aが思いついたシチュを書き殴りしています。自分なら「こうする」「されたい」と思ったシチュを六つ子達にしてもらっています。

　もし、『こんなシチュどうだろうか？』と、思いついたシチュがあれば、《キャラ名》と《シチュ内容》を詳しくコメント欄に書いて頂ければ、書かせて頂きます。
※コメントは返せません。ご了承下さいませ。

□現在□
■おそ松夢主視点
■カラ松夢主視点
■チョロ松作成中
■一松夢主視点
■十四松作成中
■トド松作成中

5種類の結果パターン

皆様が幸せでありますように - 2024年5月17日

□おそ松□

「さいってー……」

　夜の街を歩くYOUは口元を右手で隠して文句を零していた。先程、彼氏――松野おそ松の頬を叩いた。理由はおそ松の浮気だった。昨日、おそ松は女の人と親しげに話していたという話をトド松から聞いた。
　そしてさっき、それを問いただそうとしたらおそ松は知らないと嘘吐いたのだ。これには温厚なYOUでも頭にきた。

　だから、妙に機嫌が良かったおそ松の頬を叩いて逃げた。人を叩いたのはこれが初めてだった。
　――本当なら今頃、おそ松とデートをしてた筈だったのに。

　未だおそ松を叩いた感触が残っている掌を見つめて足を止めた。

「私たち、もう終わりなのかな……」

　じわじわと滲んでくる視界に唇を噛んで我慢する。本当になんなの。私はただ、一緒にいたかっただけなのに。それなのに――
　とうとう、零れてきてしまった涙にYOUは手の甲で拭いながら泣いた。

　嫌だよ、おそ松。ずっと一緒にいたいよ。

　目から零れる涙を止めようとしてると突然、冷たい感触が頬に触れた。YOUは驚いて瞼から手の甲を離すと、目の前には肩で呼吸をしてるおそ松がいた。

「なぁに、泣いてんの」

　息が切れて苦しいのか、眉間に皺を寄せてるおそ松に目を丸くしてると軽く額を突かれた。

「お前、俺がどんだけ探したと思ってんの？」
「おそ松、……おそまつぅうう」
「え、なに!?」

　最愛の人に探された嬉しさと、別れたくない思いが混ざり合い、また涙が溢れた。彼の名を何度も呼んで泣くYOUにおそ松は呆れたように溜息を吐くと優しく抱き締めた。
　大好きな匂いと体温に抱き締められたYOUは涙を流しながらも、おそ松の背に腕を回した。

「おそ松、別れちゃ、やだ」
「別れねーよ。なんで好きな女と別れねぇといけねーの」
「だって、浮気、した」
「してねーよ」
「だって、トド松が」
「元凶アイツかよ……」

　頭上で溜息を零したおそ松にやっぱ、浮気したんだとまた涙が溢れそうになる。――だけど、次の言葉で涙は引っ込んだ。

「あれ、店の人だから」

　――え？
　おそ松の胸に埋めていた顔をあげるといつもの笑顔でYOUを見下ろしていた。

「なに、YOUちゃん。浮気されたと思ってたの？」
「だ、だって、親しげに話してたって……」
「あー、それはこれだよ」

　ごそごそと松パーカーのポケットを探ったおそ松の手にはネックレスがあった。

「はい。誕生日おめでと」

　笑ってそう言うおそ松にまた涙が出た。