∞とある街の喫茶店より～愛を込めて～∞

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初めまして、またはお久しぶり。楓です！

今回は初の日替わりです。
　
…はい、調子乗りましたよ。まあ、頑張ります。←何をだよ

何かリクがあればコメントに書いてください!

例：○○にこんな接客をしてほしい！

今は、∞1人ずつの接客と、マルヒナ、ヨコヒナがあります。

では、↓設定です。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

いつもと変わらない、時間帯。
いつもと変わらない、帰り道。
いつもと変わらない、この風景。
いつもと何一つ変わらないこの道。

ただ、一つだけ違うのは…
「路地…?」
こんなトコに路地なんてあったっけ…?

路地の奥は、レンガ造りの建物が並んでいる。
どこか、違う世界へ行くための抜け道のような、そんな路地。
何となく、ただの気まぐれで、足を踏み入れる。
そして、奥へ奥へと進んでいくと…

【喫茶店 eight･bee】

そう書かれた看板。
すぐそこに小さな門。その向こうには、レンガ造りの小さな建物。

ちょうど、お金は持っている。
飲み物一杯くらいなら飲めるだろう。
そう思い、足を踏み入れた。そして…

木製の、重たい扉を押し開けた。

――カラン、と運命の鐘の音が響く――

10種類の結果パターン

あなたは誰と午後のティータイムを過ごす? - 2024年5月2日

【orange:ryuuhei maruyama】

「いらっしゃ～い♪」

何で最後に音符が付いてるのか気になるけど…。
明るい声で私を出迎えてくれたのは、
白いシャツにオレンジのネクタイ、黒いズボンという格好のお兄さん。
申し訳ないけど、カフェの店員さんっていうより体操のお兄さん(笑

「ほら、ここ座りぃや。」
キラッキラの笑顔でカウンターの椅子を指差すお兄さん。
言われたとおりに座る。
「ご注文は?」
ん～、どうしよ。あ、そーだ。
「ココア、お願いします。」
私がそう頼むと、
「りょーかいっ☆」
って星を飛ばしながら準備を始めた。

それから数分。
「お待たせしました～。」
そう言ってココアの入ったカップを私の前に置く。
「どうどう?美味しー?」
「いやいや、まだ飲んでませんから(笑」
「え～、早よ飲んでよ(笑」
言われて一口飲んでみる。
「ん…美味し～。」
思わずお兄さんのほうを見て笑う。
「ほんま?良かったわ～。」
お兄さんがそういったとき、シャツに付いている名札に気付いた。
「お兄さん、丸山隆平っていうんだぁ。」
「せやで～^^マルちゃんって呼んでやぁ?」
「うん。そう言えばさ、マルちゃん。」
「ん?何々?」
「このお店、マルちゃんしか居ないの?」
私がそう聞くと、
「他にも6人居るねんけど、今日は僕やね。」
と教えてくれた。

「そろそろ帰るね。」
結構長い時間マルちゃんと喋ってたみたいで、窓の外は暗くなっていた。
「もうこんな時間やしね。」
そう言ってマルちゃんはレジのほうに行く。
「ホンマは無料にしてあげたいねんけどな～。村上君怖いから(笑」
「大丈夫だよマルちゃん。ちゃんと払うって(笑」
財布からココアの代金をだし、マルちゃんに渡す。

そろそろ暗くなってきたし、早く帰ろう。
そう思い、ドアを開けようとした。すると、
「あ、ちょっと待って!」
後ろから突然聞こえる声。振り向いてみると、
「なぁ、また来てくれる?」
マルちゃんがそう聞いてきた。
「そんなの決まってるじゃん。絶対来るよ!」
マルちゃんに会いにって、心の中で付け加えて。
「ホンマ?絶対やで?」
「うん。約束、ね?」
そう言って笑うと、私の頭をなでてくれた。こんなことされたの、何年ぶりだろ。
ちょっと恥ずかしかったけど、嬉しくもあった。
「またね。」
笑顔でそう言うと、マルちゃんも笑って手を振ってくれた。

カラン、と鐘の音が響く。

「また来てや～。」

～ホンマはココアより甘いキスあげたかってんけど、次回のお楽しみやね☆～