狂っている人に愛されました【銀魂】

5種類の結果パターン

アイシテル - 2024年4月26日

土方十四郎に愛されます。






「ハァ、ハァ……」



私は今、彼氏のトシから逃げている。

最近トシの様子がおかしく、私はそれがとても怖かった。

そのため、隙を見て屯所から逃げ出して来たのだ。

屯所から結構離れたところに来たので、念の為路地裏に入り、少し休憩することにした。



「ここまで来れば逃げきれたはず……」

「誰から逃げきれたって？」



聞きたくない声を聞き、私は固まる。

それでも勇気を振り絞り、恐る恐る振り返ってみた。

そこには、予想通りトシがいた。



「な、なんで……」

「なんでって、お前が居なくなってたから探しに来たんだよ」

「ど、どうやって、ここを？」

「お前の行きそうな所なんて分かるから」

「っ……」



異常だ。

ここは屯所から随分離れている。

それに私が1回も来たことない所だ。

それでも見つかるなんて……

どれだけ離れてもこの人からは逃げられない？

私は一生この人から離れられない？

そんなの嫌だ。

私は逃げるために行動を起こした。



「あ、あのさ、多分ここまで来れば逃げられたと思うから先に戻ってて？私は後でちゃんと戻るから」

「1人で戻ってこれるか？」

「うん。心配しないで」

「あぁ、分かった」



私はトシの言葉に安心したが、それは一瞬で壊された。



「なんて言うと思ったか？」

「え……」



何が起こったか分からなかった。

何かが起こり、私は一瞬で地面に座った。

いや、座ったというか立っていられなくなったのだ。

まだ何が起こったか把握できていない中、痛みが襲ってきた。



「んーーーーー！！！！！」



痛みのあまり、私は思いっきり叫んでしまった。

しかし、トシに口を抑えられていたので声は出なかった。

足元を見ると血の海ができていて、足がなかった。



「逃げてるのって俺からなんだろ？さっきのだって嘘で、どうせまた逃げる気なんだろ？だったら一生俺から逃げられないようにすればいいよな？」



私はやっと状況を把握した。

トシは私を逃さない為に私の足を刀で斬ったのだ。

その後、出血が多い私は気絶してしまった。



ー数ヶ月後ー

「退院おめでとうございます、YOUさん！」

「ありがとう」

「それにしても事故で両足失ってしまうなんて不幸でしたね」

「そうだね」



足のことは事故にあってなくなったことにされていた。

これからは車椅子生活。

介護するのは勿論トシ。

私は一生この人から逃げられなくなった。

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