誰と恋したい？（JUMP×貴方）

9種類の結果パターン

貴方のお相手は･･････？ - 2024年5月5日

今日の、貴方のお相手は・・・

ブルーのスーツを着崩す、変化球執事。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「おい、そこのお前！スーツを着崩すんじゃないよ！！」

「え〜、俺、そういうキッチリした格好、嫌なんだけど･･･」

「そういう問題じゃない！！･･･ほら、姫様が来るぞ！」

階段を下って、１階のエントランスに行こうとしている時、どこからか馴染みのある声がした。

それは、お城の中でも特に堅い執事と･･･お城の中でも特にテキトーな彼の会話だった。


彼は最近ここに来たばっかりで、かなり楽観的な性格の持ち主。

でも、私にとっては執事の中で一番接しやすい人だった。

「おはよう。」

彼にそう言うと、彼も「おはよう！」と元気よく返事をした。

「今日は大切なパーティー。皆で力を合わせて頑張って頂戴ね？」

「「はい！！！！」」

沢山の執事が、私に向かって礼をした。

彼もしぶしぶ･･･ゆっくりと頭を下げた。



「ねぇねぇ、そこの貴方。ちょっと来て頂戴？」

「はい、姫様。」

私は、休憩中の彼を呼び出して部屋に入れた。

「私、他の執事よりも貴方みたいな接しやすい人が好きなの。だから、私と少しおしゃべりして？」

お願い、を手を合わせると、彼は「うん、いいよ。」と色々話し始めた。

執事の事、このお城であった面白い事。

自分の家族の事、趣味、特技･･･色んな事を話してくれた。


「おーい、仕事しろぉ！！！」

下の階から、あの堅いリーダーの声がした。

「すみません。あの頑固な執事が来いって言うので、行かなければなりません。」

彼はしばらく話した後、申し訳なさそうに言った。

「いいのよ。ごめんなさい、貴方の休憩時間を貰っちゃった。」

笑うと、彼もまた笑った。

「あっ、姫様？」

彼は私に近づいてきて、耳に触れるか触れないか、の所で言ってきた。

「俺、テキトーに見えて、実はちょー考えてたりするんですよ？･･･例えば、どうすれば姫様が俺の事を好きになってくれるか、とか。」

「えぇっ！？」

彼はいたずらっぽく言って、また笑った。



カーブで投げたボールが急に速球になったりするかのように、彼の表情はコロコロ変わる。

彼は、ちょっと変わった変化球執事みたいだ。

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