コイノカタチ【k.y.】【実況者】

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【ATTENTION】
・実在する実況者さんの名前をお借りしています。
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高評価とお気に入り押してくれたら、もっと愛してあげるよ？ - 2024年5月11日

【学級委員兼クラスメイト】

委員会なんて糞くらえ。部活に行けなかった、大会が近いというのに。

それ以上に悲しんでいるのは隣のこいつだ。

「部活行きたかった…あのハゲめ」

委員会中だって。声に出てますよ、清川くん。

彼のサッカー好きといったら驚きだ。学級委員、所詮ただのクラスメイトなのにサッカーに対する愛の大きさは知っている。

私からしたら、ただのクラスメイトではないが。

いつの間にか、好きになっていた。

めんどくさいといいながらもしっかり仕事をするところ。

放課後になったら全力で部活をしているところも。

「はぁい、じゃあ終わり！ありがとうございました。」

やっと委員会から開放された。

「あ、おい、5組の二人ちょっと残ってけ」

5組って…私達じゃないか。

げ。

「前のアンケート出てないよ、早く出して。」

なんだ、それだけか。

隣を見れば清川くんが苛ついていた。

教室を見たら、みんな帰っていた。

廊下に出たら、二人きり。

しんと静まるが、外からは部活の声が聞こえる。

「帰るの？」

下駄箱でそう言われた。今からでも部活に行くのだろうか。

「うん。清川くんは部活？」

「おう、じゃあな」

「じゃあね、頑張って」

二人きりで話せる委員会も、たまにはいいのかもしれない。

空は赤みがかっていた。