【ログホラ】貴方と二人。【日替わり】

19種類の結果パターン

一人も好きだけれど、貴方といるのもなかなかいいかもしれない。 - 2024年4月28日

*ウィリアム*

「ウィリアムくんウィリアムくん！」
「黙れうっせえ君付けやめろ」

少しふざけて、机に向かうウィリアム君に後ろから飛び付く。
たったそれだけなのに、ギンっと効果音がつきそうなほどに睨まれた。

「酷いよウィリアム君！」
「だから君付けやめろって」
「んーじゃあウィリーズプートキャ」
「それ以上言うなよ!?あと古い時事ネタぶっこむな！」
「ええ、何？ウィリアム様とかよんでほしい？それともあの怪人眼鏡みたくミロードとか呼ばれたい？」
「……そんなに神殿逝きたいか？」
「サーセン」

おお怖い。

「……で、何の用だ」
「あーそうそう！ウィリーて……ああごめん分かったから！弓構えるの止めない!?」
「本当にわかってんのかお前」
「もちろんです」

はあ、とため息をつくウィリー……ウィリアム君。
こんな怖い人に見えるけど、実は優しいところもあるのだ。

＜大災害＞直後、初心者な上にソロだったから、不安で毎日泣いていた。
そんな私の隣に、いつもウィリアム君はいてくれた。
口下手なこの人だから、一言二言交わすくらいだったけど、それだけで心強かったのはよく覚えてる。

「ウィリアム君ってさ、確かリアルじゃ高校生だよね」
「それがどうした」
「私リアルでは成人なのだが」
「……ええ!?」
椅子から落ちそうになるウィリアム君。おい、失礼だぞ。

こほん、とひとつ咳払いをして、私はウィリアム君を見つめた。

「だから私年上！としうえ！」
「いやでもそうは見え」
「童顔!?低身長!?マイペース!?言わせないよ!!!」
「言ってねえよ!?」
「ということで」
「どういうことだ」
「お姉さんがウィリアム君にお勉強を教えてあげよう」
「なぜそうなる!?」
「だって大学も教育学部ですし」
ダメだこいつ救いようがねえ的な視線は人に向けちゃ駄目なのよ、ウィリアム君。

「ちなみに数学教師だ！math！Let's study math,ウィリアム！」
「黙れ。つーか妙に美しい発音をすんな」

数十分の死闘の末、やっとウィリアム君は折れてくれたのだった……。

「ウィリアム君」
「んだよ」
「私ずっとウィリアム君といたい」
「なっ!?」
「あ、ごめん言葉抜けてた。ウィリアム君の『ギルド』にいたいな」
「……」
「ふふふ」

いつか素直に言える日が来たらなあ、なんて。

『“あなたと”一緒にいたい』

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜
「おいキャラ崩壊してんぞ。……悠さん、リクエストありがとう。良かったらコメント・評価もよろしく」

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