貴方と彼、離れていく時

5種類の結果パターン

＊どちらが時間から置いていかれる…？ - 2024年5月5日

ケチャップside

クソガキ(フリスク)が来た


俺は愛するあいつの為に戦う


ﾌﾘ「ねぇ、サンズ、なんで僕に向いてくれないの？来てよ、ねぇってばぁ！」


そんな元気な声を出しながら、俺にナイフを振る


こいつは俺がどうしても欲しいらしい


でも、負けることは許されない


俺はこいつを止めて


兄弟を見る為


あいつをまた、平和な所に戻す為


俺はこいつに勝たなくちゃならないんだ…！


貴方side

…サンズがここにいろと言った


指定された場所はサンズの家


内側から鍵をかけているから、サンズの近道以外でここに入ることは絶対不可能


一回だけ、外からガチャガチャと、ドアノブを持って開けようとする音がしたけど、それ以外はずっと静かだった


なんでサンズは私をここに居させているんだろう


まだ、告白さえ、してないのに…


ずっと待っていても、退屈だった


…やっぱり、こんな所にはいてられない


外に飛び出して、私は地下を歩いて行った


…所々に塵がある


人間が、来た…？


私以外の人間、こんなことを、したの？


…許さない…


そんな思いを抑えて、私は進んで行く


でも、どこにもサンズは居ない


どこに行ったの？


その時、急に冷たい物が、背中に走った


怖い、そんな感情が


なんでこんなものが？帰って来るに決まってるじゃないか


変な想像を、させないでよ…


そんなことを自分に言いつけて、また進む


進んで進んで、辿り着いたのは


人間が、サンズにナイフを下ろそうとしている


最後の回廊だった


『っ！さ、サンズ！』


私は大きな声で叫ぶ


だけど


遅かった


重い音が、部屋中に響く


『あ、あ、あぁ…！』


嫌だ、嫌だ


嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ


置いて行かないで


私を置いて行かないで！


こっちへと少しずつ進んで来るサンズに、私は抱きつく


『サンズ、行かないで…、1人に、しないで……！』


頬には冷たい物が走ったのが分かる


ｻﾝ「へへ…す、すまねぇな…YOU









愛してるぜ…」シュゥ…


『嫌、いやぁ…』


涙が大きな粒になる


ﾌﾘ「は、ハハハ、遂に、遂に僕のものになったんだ、サンズが…！」


『………い…』


ﾌﾘ「え？」


『この、最低なクズ人間め！』


私は、サンズを私から剥がした人間を倒すと


決意した



ケチャップ 彼
行かないで

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