【歌い手/実況】さぁ、誰に愛されよっか？【日替わり】

8種類の結果パターン

*――僕/俺が愛してあげる――* - 2024年4月26日

*…Ushizawa for you…*



「うっしー」



俺のニックネームを呼ぶ幼馴染が教室にやって来た。



「おうYOU、何？」

「あのねー…」

「今なら、何言っても怒らないよ？」



こんな風に短い休み時間に態々俺の教室に来る時は大抵何かある時だ。
教科書を忘れたとか、宿題を写させてほしいとか、ね。
ほんとどうしようもない幼馴染を持ったものだ、俺も。



「いやね、いつもみたく教科書を貸してとかじゃないってば!!そんな目で見ないでよ
ただね、今日は一緒に帰りたいな〜って」

「そんなこと？
いつも帰ってるじゃん、何今日補習とか？」

「ううん、ないよ
じゃ、放課後ね!!」



良く分からないことを言って、YOUは足早に教室を去っていった。



*



そして、もやもやした気分を抱えたまま放課後になり、口箱でいつも通りYOUと落ち合う。
妙にYOUはそわそわしていて、落ち着いていない。―…いや、いつも落ち着いていないけれど。

そして、決定的に違うのはその口数。
いつもはべらべらとその日あったことを全部話すような勢いで喋り倒すのに。



「YOU、今日はどうしたんだ？」



俺はYOUにいつも通りになってほしくて、思わず手を伸ばして頭を撫でる。
そうすると、YOUは余計喋らなくなってしまって。
元々聞き役で口下手な俺にはもう打つ手なしになってしまって、俺等が別れる交差点まで来てしまった。

最後に、これだけは言おうと思って口を開く。



「また明日、YOU」



YOUはやっと交差点まで来てしまったことに気付いたように焦ったような表情をした。
そして、俺のジャケットの裾を掴んだ。



「あっ、まって!!
………あの、私、うっしーがす、好きっ!!」



顔を真っ赤にして、上目遣いにこちらを見てくる俺の幼馴染。


――そして、俺が一生に隣にいたいと願う人。



「嗚呼幸せ…」



俺はそう呟いて裾に掴まっていたYOUの手を強く自分の方へ引く。
そして、YOUを強く、でも痛がらない程度に抱きしめる。

やっと、手に入れた。



「YOU、俺も好きだ
もう好きだなんて言葉に収まらないぐらいに」




*

牛沢「今度、こむぎにも会いに来いよな
あと、コメントと評価とかも宜しく」

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