純粋に、君を。【アルスマグナ】

12種類の結果パターン

スキ。 - 2024年5月2日

today>＞【朴ウィト-bak witt-】

YOU「よし、そろそろ帰らないと…。」
先生に頼まれた仕事を済ませ帰ろうと準備を終わらせ靴箱に行くと


朴「あっ！YOUせんぱーいっ！今から帰りですかー？」
必死にしっぽをふる犬みたいに愛くるしい瞳を向けてくる彼は後輩の朴ウィト。

ウィトくんは初心者でも明るく話しかけてくれるから人見知りが激しい私でもすぐ慣れた。

YOU「うん、そうだよ」
朴「一緒に帰ってもいいですか？」

うっ…上目使い…かわいい…

その表情がどうしようもなく愛しくてつい笑うと
きっと君は怒ってしまうんだろうけど。

朴「なっ、なんで笑うんですかー！」
YOU「だってｗかわいかったから笑」

軽く肩を叩くのかとか「もーっ先輩！」とか
ふくれっ面を期待していると

頭の上にぽんっと置かれた大きくて温かいナニカ。
それが今までかわいらしい表情を見せてくれていた後輩のものだと思えず
戸惑う。

YOU「ウィトくん…？」




朴「先輩のほうが、かわいいです」




頭を優しく撫でながら静かに囁く彼の瞳に吸い込まれそうになりながら
ただ純粋に私も彼を見つめる。

突然のこととはいえ言われたことを思い出すと恥ずかしくなってうつむく。

YOU「い、いきなり…だね。ちょっとかっこよく見えちゃったよ笑」
朴「…手、繋いで帰りましょ、たまにはいいですよね？」

そういって握られた手は温かくて頭をぽんっとされた時と同じ安心感があった。

YOU「ウィトくんの手あったかいね、手も大きいし…。なんか男の子って感じだね」

握った手ごとぐいっと強くひかれる。
こつんとぶつかりあったのはウィトくんの額。

額と額をくっつけた状態でウィトくんは私に囁く。

朴「手だけじゃない。僕は男ですよ？」

あまりにも近いその距離とかわいらしさなど微塵も感じさせない彼の
強い力に後輩のかっこよさを再確認させられる。

YOU「ウィトくん…」


崩れた私の前髪を直しながらいつもの子犬のような笑顔で私に言う。



朴「先輩、明日も一緒に帰りましょっ」









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