性格悪たっていい。わがままだっていい。
どんなあなたも受け止めてくれる、バレー部男子との幸せな時間です
▲Attention▲
◯長い&文字多い
◯読みにくい
◯言葉遣い間違ってるかも…
◯キャラのリク応えれません。ごめんなさい!
それでもいいよって方はどうぞ!
5種類の結果パターン
あなたの本日の占い結果です - 2024年5月1日
『山口忠』-隠れた努力-
「痛い…」
今日は朝から頭が痛く、ずっとこの調子だ。
「(苗字)さん!ごめん、これ提出遅れてたノートなんだけど…」
保健室に行こうか迷っていると、山口くんがノートを持って声をかけてきた。
確か、山口くん数学のノート提出してなかったな、記憶を辿る。
「提出しておくね。ありがとう」
少しめんどくさいなと思いながら、ノートを受け取り立ち上がる。
「ほんとにごめんね…ありがとう」
普通、遅れたノートは自分で提出するのだが、山口くんは委員会で渡せないので日直の私が持っていくのだ。
山口くんも悪気はないし、委員会なのだからしょうがない。
「あっ、ねぇ!」
教室を出ようとすると、呼び止められた。
「具合悪そうだけど、大丈夫…?」
なんと。山口くんは周りを見る目が優れておられる。
心配をかけるわけにもいかず、「そんなことないよ」と言い、今度こそ教室を出ようとした。
「待って!」
気づけば、山口くんに左腕を掴まれていた。
「あっ、あのお……」
考えずにとっさに動いたのだろう。自分の手を見て、慌てて離す。
山口くんは、少し吶ってから、何かを決心したように私の方を向いて、口を開いた。
「(苗字)さん、頑張りすぎだよ…!」
予想の斜め上のことを言われ、一瞬固まってしまった。
「皆がやらないこといつもやってるでしょ?委員会とかも…
俺、いつも遠巻きに見てるだけで……
俺、凄いなって思ってたんだ。俺だったら、面倒くさいなって思って人任せにしちゃうのに。
誰かに褒めてもらえるわけでも、表彰されるわけでもないのに、努力できるのって素敵だなあって思う。尊敬するよ」
言い終わったあと、少し照れたのか「俺なんかに言われてもあれか…」と、苦笑しながら言った。
私は、ただただ立ち尽くしていた。
私のやっていることを見てくれていたこと。
「素敵だ」と言ってくれたこと。
私でさえも努力と思っていなかったことを、努力と言ってくれたこと。
その優しさに胸がいっぱいになった。
涙腺が緩み、涙が溢れてきた。周りの目を気にする余裕もなかった。
ただ、私のことを認めてくれたことが、嬉しかった。
「ご、ごめん、俺…」
慌てる山口くんの目を見つめ、口を開く。
「ありがとう。山口くんは、優しいね」
私は微笑み、山口くんは顔を真っ赤にしていた。
気づけば、頭痛もなくなっていて、窓の外には真っ青な空が広がっていた。
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作者名:ひよこ | 作成日時:2022年7月2日 20時