【歌い手】同い年彼氏【日替わり】

6種類の結果パターン

同い年との恋って、案外大変。 - 2024年5月7日

*kradness*




私の席は真ん中当たりの列の一番後ろ。
くーらーくんは、背が高いけどくじ運悪くて前の方。


ここからだと、彼の行動はよく見える。


ふわあ、と大きなあくびをしたり、隣の席の男子と少しふざけたり。
授業を真面目に受けているときは、普段の彼とはまた違う感じでかっこいいなあ、なんて思ってしまう。


五時限目、お爺ちゃん先生が教えてくれる社会。優しくてゆっくりな口調が眠気を誘うのか、くーらーくんは船を漕ぎそうになっていた。

だけど、やっぱりはっと起きて慌ててノートを取ったりしてる。
あぁ、もう、好きだなあ。


彼の細かい動きできゅんときてしまう私は、だいぶ末期的だ。
まあ仕方ない、好きなんだもん。

思わずにやける口元を抑えつつ、全然ノートを取ってないことに気付き、慌ててシャーペンを動かした。



.


.



チャイムがなって、業間休み。
つかつかと大股で、くーらーくんが私の元へやってくる。

しゃがみこんで、だらんと手を掛けて机に顎を乗せた。


「はーっ、超眠かった」
『くーらーくん寝そうになってて、全然授業に集中してなかったよね』


くすくす笑うと、煩いなあ、と唇を尖らせる彼。
だけど、はた、と何かに気付いたようで、くーらーくんは不敵に笑った。


「YOUだって、授業中俺のこと見てたくせに。」


ぼそりと言われた言葉は、私にしか聞こえない。
ああ、教室が騒がしくてよかった。


気付いてたのか、彼は。


じわじわと身体に熱が回る。恥ずかしい。
…いいや、開き直ってしまえ。



『………だって、好きなんだもん』


かっと赤くなるくーらーくんの顔。
くーらーくんが小さく小さく、俺も、と呟いたのは私と彼だけの秘密。





〜〜

「俺だって負けないくらい好きだし。
コメントと評価よろしく!!」

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