来ちゃった第三弾!!春雨パスタです!! ◎
うぃっちゃーすイリヤです！
何でもこめたりのせたりすればいいってもんじゃねえ(題名) ★
*注意点は前回と同じです!!
(今奏でているメロディー)
*キヨ/３年C組14番窪園チヨコの入閣 ◎
*えふやん/アスノヨゾラ哨戒班 ◎
*hacchi/セイデンキニンゲン ◎
*ヒラ/歌うたいのバラッド ◎
*胡椒/メランコリーキッチン ◎
*FB777/StagazeR ◎
*稲野/白ゆき ◎
*はたさこ/二息歩行 ◎
*ふひきー/スピッツ 楓 ◎
(リクエスト)
*P-P/恋愛フィロソフィア ★
*めさ/テレカクシ思春期 ★
*フジ/ヘッドフォンアクター ◎
*レトルト/空想フォレスト ★
*レトルト/少年ブレイブ ★
*栗御飯/卵とじ ◎
15種類の結果パターン
今回奏でているメロディーは？ - 2024年5月6日
フジ
…その日は随分と平凡で。
当たり障りもないごく普通の一日だった。
…ただの暇潰しに聞いていたラジオから“あの話”が流れ出すまでは。
“非常に残念な事ですが本日地球は終わります”
なんて。
淡々と述べられた言葉に俺は耳を疑った。
「ｯはぁ…はぁ…」
大きな鳥たちが空の三日月を飲み込んで何処かへと向かっていく。
実況用にやりかけていたゲームはノーセーブ。
そんな中、俺はただ走っていた。
あの丘の向こうへと。
数分前。
ラジオを聞いた俺は、その恐怖感をいなす様にヘッドフォンをつける。
さっきまでゆるやかな音楽を奏でていたはずのヘッドフォンは無音。
さっきまでの穏やかな日常はどこへやら。
恐怖しか感じなくなってガタガタ震える。
…そんな中から、ヘッドフォンから声が聞こえた。
不明なアーティスト項目。
…そして、タイトル不明のナンバー。
ノイズと共に囁かれた言葉。
「…生き残りたいだろ？」
騒ぎ出す世界会場を波を打つように揺れる摩天楼。
そうだ。どこかで聞いたと思った声は。
間違えなく聞き飽きた俺の声だ。
「あの丘を越えたら20秒でその意味を嫌でも知ることになる。」
疑うな、耳を澄ませろ。
ただ丘の向こうに走れ。
その言葉が俺の脳を刺激する。
俺はただ意味も無く、泣きながら丘の向こうへ走った。
…助かりたいのは皆同じだ。
暴れだす人、泣き出す少女、祈りだした神父を横目に走る。
交差点は案の定大渋滞。
怒号やら赤ん坊の泣き声で埋まっていた。
こんな世界が滅びるなんて疑いたいけど、
誰がどうやったって、絶対終わらない。
「駆け抜けろ」残り一分だ。
もう、そんな俺の声だって聞こえないぐらいに。
ただ目指していた丘の向こうはすぐ目の前に。
「着いた…」
息も絶え絶えたどり着いた。
ドス黒い空を映し出す壁の向こうに。
「素晴らしい、だが、もう不必要だ。」
…科学者が。
それは誰もかもが疑う1コマだ。
…片手に爆弾を投げた。
箱のような小さな世界で今までずっと過ごしてきた。
燃え尽きていく街だったモノをただ呆然と見る中で。
…ヘッドフォンの向こうから。
「ごめん…」
と声がした。
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