【呪術廻戦】青春．

6種類の結果パターン

貴方にとって青春とは - 2021年3月9日

『未来』

＿

「七海ってひねくれてるよね」


「はぁ？」



若干キレ気味で返答される。


「だってさー、高校生なのにもう悟り開いてる感じじゃん。夢を見れてないというか」


「どうでもいいじゃないですか。この仕事してたら皆そうなるでしょ」


「少しは灰原を見習いなよ」


七海は現実を見すぎている。高校生なのに。夢なんて彼の辞書にはないらしい。

「毎日憂鬱な顔してるじゃん！君ら青春真っ只中なんだから少しは楽しみなよ」


「はぁ……。面倒臭い人ですね。」


七海はまるで私を悟を見るような目で見た。確かに面倒臭いかもしれないけどね。


「高専生と言えど、青春は一応あるじゃん。私も悟も青春大好きマンだからさ。みんなで作ろうぜ青春」

「はぁぁぁ」

七海が何時もより長いため息を吐く。


「そもそも私達はいつ死ぬか分からない。明日死ぬかもしれない。なのに青春を作る意味ってあります？」

「あるよ、大あり。
そもそも仲良くならないとその人が死んだ時悲しむことも出来ない。それにいつ死ぬか分からないのはみんな一緒だよ」


「まあ、そうですね」





「青春の時に永遠に人は生きられない」




私は別だけどね、と小声で付け足した



七海が何処か吹っ切れたような表情をした。緊張から解かれた、氷が溶けて水になったようなそんな優しい表情だ。


「……灰原に会いに行きます」


「行ってら」


七海の背中を見送った。









灰原の時が止まるのは遠くない未来

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