ご都合異能力、とは。【文スト】

9種類の結果パターン

「 …わざと受ける訳ないだろう？ 」 - 2024年4月30日

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【中島敦】で【2P伽羅】
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「 ……誰だ、君は 」

「 俺は俺だよ、敦くん 」

「 だから誰なんだ！！ 」



　鏡なんて無い筈なのに、鏡を見ている様だ。と、YOUは思う。


　敦くんの部屋に行ったらさあ大変、既に先客が居るではありませんか。

　その先客というのは、部屋の主である中島敦。で、隣で驚きの余り尻餅を付いたのも中島敦。



　……俗に言う同一人物(ドッペルゲンガー)？？？



「 それ俺の女だから。君は退いてくれるかな? 」

「 僕の見た目でそう言うこと言うな！ 」

『 わー、凄いな何か 』



　床に座っていた敦くんは見た目こそ本物っぽいが、髪が少し灰色がかっていたり目が青みがかっていたり、多少の違いがあった。


　彼に話を聞いてみると、若しかしたら異能かも知れない、とのこと。
　若しかしなくても異能だろ此れは。



『 ……闇堕ちした敦くんみたいで良いね 』



「 ちょ、YOU！？ 本物(オリジナル)は僕だよ…！？ 」

「 こういう時は派生の方が好まれんだよ、ごめんね敦くん 」

「 ……え…え…！？！？ 」



　アタフタとしている彼。満足そうにドヤっている彼。

　それぞれ見比べながら、YOUはやはりこう思うのだった。



( ……面(つら)が良いな！！！ )



　バチバチと火花を散らしている2人。この辺りで太宰さんでも呼べば凄い面白いことになりそうだが辞めておこう。伽羅崩壊待ったなしだ。



「 …あ、YOU！ そういえば例のあれは…！ 」

『 あ〜…3人で行こう！ 』

「 えええええ！？！？ 」



　……本当は、敦くん本人に嫉妬させたいだけなのだが、それはまあ秘密にしておく。



「 ……絶対に堕とす 」

「 あ、聞こえてるからなお前！！ 」

「 先に交わった方が勝ちにするか? 」

「 だからそういうこと言うな！！！ 」



　顔を真っ赤にして怒っている敦くん。



　……嗚呼、矢っ張り。



( 私の彼氏(オリジナル)しか勝たんよなぁ… )



　まあ、此れも黙っておくとして。


　ひとまず3人デートの計画でも練ろうかなと呟くYOUなのだった。



〜

「 太宰さんも可笑しいと思いません！？ 」

「 そうだねぇ…ま、面白いし良いんじゃない？ 」

「 雑！！！ 」

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