【文スト】おーるだざいさん。びたー

7種類の結果パターン

さーて。今日の幹部さんは〜？ - 2024年4月27日

今日はあなたを取り巻く環境が改善されるときです。積極的に自分をアピールしましょう。そうすれば事態はあなたが望む通りに進んでいきます。




という訳で一目惚れな黒だざです。



季節は進んでいく。楽しかった高校生活だって、もう終わりを告げた。

何も変わらないまま＿＿＿というのは癪だったのでバイトを辞めた。

これから先、どうやってお小遣いを稼げば良いのか？



良い人と出会って、彼がお偉いさんだったから秘書をやる、みたいな展開を待てば…

職場と彼氏を一気に獲得出来るよね。彼氏無しの大学生には絶好の好機！


「キャー！！格好良い！」

お、早速の好機？数人の女の子が人だかりを作っているため、遠くから様子を窺う。


すると、真ん中にそこそこ高身長な美形男子が居た。同い歳か少し上かな？年上の彼氏……欲しいな

ただ髪が無造作で貼り付けたような笑みを浮かべているのが気に食わない。却下。


「あ！おーい、無視しないでよー」

ん？

「行こ！」

囲まれていた青年が馴れ馴れしく手を繋いで来る。俗に云う恋人繋ぎというもので。




は？



＿＿＿＿



「……撒けたかな」

え、何？此奴。というか此処何処？

なるほどねー女の人達を撒くために使われた？完全に理解したわ。


『あのー』

「ん、なぁに？逢引(デート)のお誘いなら…」

『帰っていいすか』


「え」

驚いて固まったようだ。今のうちに逃げよう


「ま、待って！私の美形っぷりに告白とかしないの！？」

ぎゅっと腕を掴んで離さない青年が叫ぶ。


『無造作な髪とか、生理的に無理なんで』

「これは『ふわふわへあー』なの！ボサボサ髪じゃない！」

むぅ、と頬を膨らます青年。可愛くねぇな

『怖っ』

「携帯を出さないの！軍警に見付かったら拙いのだから…」

何で拙いんだ？


「それは私が非合法組織の幹部だからなのだよ」


青年はあっさり話したが、マフィア幹部とか嘘だろ？


「身分を明かした以上、それなりの事をしてもらわないとね」

『え、一寸何云ってるのこの人怖い』




「という訳で＿＿君、私の彼女にならない？」






『嫌です』





「え！？………強引にすれば彼女になってもらえるって書いてあったのに……」

しゅんとして泣きそうな青年。

『何に書いてあったんです？』

「ネット」

じゃあ駄目だな。


「駄目かぁ……もうゼクシィも買ったのに……」

早くない？何か可哀想かも


『……お友達からならまあ………』

「ほ、本当！？」

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