【#コンパス】ヒーロー達の様子がおかしい。【日替わり】

5種類の結果パターン

あなたの本日の占い結果です - 2024年4月27日

マルコス


彼は俗に言われる"オタク"で引きこもりニート

だけれど、

容姿端麗、頭脳明晰で
何をやらせても100％こなしてみせる完璧人間だ。


私はそんな完璧な彼の唯一の弱点を見つけたくて、彼に色々な勝負を挑むことにした。



最初に 料理対決 を申し出た。

｢マルコスより美味しいの、作ってみせるよ！｣

｢へぇ、期待してるよ｣

いざ作り始めたはいいものの、そもそも私には料理のセンスは無かった。
隣のフライパンにはキラキラ輝くオムライスが、
私のフライパンにはモザイク処理されたダークマターが君臨していた。

そんなダークマターをマルコスはまずいまずいと言いながら、食べてくれた。


結果はマルコスの勝ち。



次は私の好きな食べ物で 大食い対決 を申し出た。

｢私の胃袋、ブラックホールなんだよね｣

｢ちょっと、無理しないでよ？｣

序盤は圧倒的なペースでマルコスを出し抜いた。
けど、慌てて口に詰め込みすぎたせいで食べた物全部吐き出した。

マルコスは嘔吐く私の背中を隣で優しく撫でてくれた。

結果はマルコスの勝ち。


お絵描き対決、カラオケ対決、大喜利対決…

私が提案してマルコスに持ち掛けて来る度に、マルコスは呆れながらも全部付き合ってくれた。


でも結果は全部、マルコスの勝ち だった。



そして最後に対決を挑んだ日。

私はマルコスと我慢対決をした。

どちらが長く雨の中、立っていられるかという内容だったけれど…

案の定私はすぐに熱を出して倒れてしまった。


｢ったくYOUちゃんの馬鹿…
僕、風邪ひくからやめとこうって言ったよね！？｣

｢うぅ…ん…ごめ……｣

ぼやける視界で分からなかったし、熱でやられて道中覚えていなかったけど、彼は部屋の中まで運んできてくれたみたいだ。

雨水滴る金髪から覗く碧色の瞳が私を見下ろしている。

｢はぁ、マルコスって…やっぱりスゴいね…

…本当に弱点がないんだね…｣

｢…弱点…？｣

マルコスは全てに納得いった顔をして、それから呆れた様に溜息をついた。

「YOUちゃんってさぁ
どうしようもない馬鹿だと思うんだよねぇ、僕。
他人の弱点を暴こうとして自分の醜態を晒す所とかね。」

｢…うっ｣

｢…でも、そんなYOUちゃんのこと、
放っておけない僕も大概馬鹿なんだろうなぁ｣

｢…！
じゃあ、マルコスの弱点は 私 ってことだね！？｣

｢うるさいなぁ〜
病人は黙って寝ててね？｣


マルコスは私の頭を軽く小突いたけれど、
否定はしなかった____。

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