【#コンパス】からだくっつけて

13種類の結果パターン

Voidoll「ホンジツ ノ オアイテ ハ……」 - 2024年4月27日

『そろそろ離れてくれないかな？』

「やだ」

『即答かよ』



やけに自分にくっつく橙色にため息をつく

共有部屋のソファで武器の手入れをしていたら突然現れたマルコスが隣に座ってきてそのまま抱きつかれた。

まあ手入れの邪魔ではないんだけどさ

ちょっと汗かいてきた。


『季節考えなよ。暑いよ。めっちゃ暑いよ』

「だってキミ、武器とかばっかりでボクのこと構ってくれないんだもん」


もんってなんだ。もんって。それは可愛い子が使ってこその言葉だぞ。野郎が手を出していいもんじゃないよ。


それはそうと武器の手入れは終わったのでそろそろ自室に戻りたい。


「YOUちゃんって体温低くて気持ちいいしいい匂いするよね〜」と恥ずかしいことを言ってくるこいつに肘鉄をお見舞した。


「いﾞっっっ」

『ごめん、そんな上手くいくとは思わなかった。でも離れてくれないマルコスが悪いんだよ。』

「容赦ない…！！」


拘束が解かれたのでソファから立ち上がる。

とりあえず、武器を置きに部屋に行こう。





「捕まえた」


いつの間にか視界がぐるりとまわり、目の前にはしたり顔のマルコスと白い天井

背中が痛くないのでソファの上かなにかかな


『……奇襲？』


「違うよ？！

……最近、キミが構ってくれないから……」


しょぼんと目尻を下げる彼に苦笑する


それを見たマルコスが私の首筋に顔を埋めてくる。

急なことだったうえに、髪の毛とかがくすぐったくて思わず息が零れる

『っちょ、マルコス…？！』

「はは、可愛い」

『やめっ』



ガタッとキッチンあたりから物音が響いた

驚いて2人でそちらを見ると動く小さな影


かあっと自分の顔が赤くなるのがわかった


「YOUちゃん」


気付けばマルコスに丁寧に抱えられていた

ニートなのになんでこんな力があるの…？


「ボクの部屋行こう…」


妙に元気の無い声だったから彼の顔を見ると耳まで赤く染まっていた


返事の代わりにぎゅっと抱きしめた







______________________________



『あれを見てたの誰だったの……』

「ボクにもわかんない………」

『IQ340なのにわからないのか』

「ボクだってわかんないことくらいあるよ！

…キミの気持ちもわかんないもん」

『嫌だったら共有部屋で抵抗したよ？』

「え、それ、って…！」



✄--------------- ｷ ﾘ ﾄ ﾘ ---------------✄


トルンさん、リクエストありがとうございました！

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