悪夢はいかがですか？

5種類の結果パターン

あなたの今宵の悪夢は... - 2024年5月2日

今宵の悪夢はサーカスの...

…………

パチパチパチ...

拍手が舞台に立つ俺を包み込む。

俺はその拍手に応えお辞儀をする。

あの子は大丈夫かな？

失敗してしまっていたけど...

そんなことを考えながら俺は休憩所に向かう。

「…だ！？ピエロの役目は観客達を笑わせることだと言っただろ！？」

やっぱり...

「すみませんでした！」

「全く、お前は...YOUを少しは見習え！」

「はい...」

「声が...お、YOU！今回のマジックも上手くいってよかったな！さすがYOUだ！」

うわ、まずい...

『あ、ありがとうございます』

横を見るとリリカはキッと俺の方を睨み付けていた。

その次の日、リリカはショーを成功させた。

「今日は成功してよかったね」

リリカはビクッとして横を見た。

「...」

昨日のことがあったしな...

「お互い、これからも頑張ろうね」

その時、リリカが急に立ち上がった。

『ふざけないで！貴方は成功すれば褒められるけど私は痛い思いまでして成功できるところを失敗しないといけないのよ！』

俺は何も言えなかった。

『...リリカ』

「...！」

リリカの顔が赤く染まった。

『と、とにかく貴方と私は違うんだから！』

そう言うとリリカはそっぽを向いた。

「YOU！出番だ！」

ドアから団長が出てきた。

「はい」

俺はリリカの方を見た。

リリカの顔は赤いままだ。

俺は再び前を向いて舞台へ向かった。

今日のショーは水槽からの脱出だ。

俺は水槽のなかへ入った。


うん、そろそろかな？

俺は脱出口へ手をかける。

ガチャ

開かない？

どういうことだ？

もう一度開けようとする。

ガチャガチャ

やはり開かない。

だんだん辛くなってきた。

俺は昨日のことを思い出した。

昨日、リリカが水槽の側で何かをしていたことを。

ああ、苦しい。

俺は目を閉じた。

「...て！」

この声は

「今すぐ開けて！」

リリカだ。

「YOUが死んじゃう！」

もう、無理だ。

「ヤバいんじゃないか」

「どうしたの」

異変に気付いたらしく辺りもざわついてきた。

だけど、声も聞こえなくなってきた。

「早く！」

それでもリリカの声は聞こえた。

リリカの声が最期に聞けて嬉しかった。

好きだって伝えたかった...

そのまま俺は意識を手放した。

…………

おはようございます！
どうでした？
満足いたしませんでした？
それは、申し訳ございません！
どこを直せば良いのかを具体的に教えてくれるとありがたいです
貴方によい夢を

この作品には5種類の結果があります

お気に入り登録で明日違う結果をチェックできます

占いを作る｜感想を書く
他の作品を探す

ブログに結果貼り付け：