【実況者】お菓子よりあまいもの、頂戴？【混ぜメン】

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「君が欲しくてたまらない」 - 2024年5月4日

本日は【先端恐怖症】さんです。
＊＊＊
私は今、最高に緊張している。

何故かって、それは私が憧れの先輩の家にいるからだ。

先「さ、入って。遠慮しないでくつろいでて」

どうしていたらいいか分からず、玄関に立ち尽くしていると、会社の先輩である先端恐怖症さんが声を掛けてくれた。

『しっ、失礼します！』

緊張で声が裏返ってしまう。それを聞いていたのか先輩はけらけらと笑った。

そもそもどうしてこうなったのかというと…

遅くまで残業していたら、いつの間にか終電をのがしており、帰れなくなっていたところを、たまたま同じように残業していた先輩が「うちに泊まっていく？」と提案してくれたからだ。

私はそんな先輩の好意に甘えている訳だけど、今思い返せば、もっと慎重に考えるべきだった。

先「ふふ。緊張してる？」

そばに来られ、いつも遠くでしか見ることが出来なかった笑顔が自分に向けられている。

とてつもなく恥ずかしいこの状況を、あの時の私は知らなかっただろう。

けれど、私はこの日やろうとして諦めたことがあった。今日は2月14日。バレンタインデー。

どくどくと波打つ心臓を抑えて、カバンに入れていた箱を取り出す。

『…これ、良かったら』

差し出した箱には手作りのトリュフが入っている。受け取って貰えるか不安で、無意識に目をぎゅっと瞑ってしまっていた。

先「これ、僕が貰っていいの？」

頭上から聞こえた声は、驚いているようだった。

『先輩のために作ったんです。貰ってください』

泣きたいくらい恥ずかしくて、自然と涙目になっていた。それでも、先輩にこの思いを伝えたかった。

『私、ずっと前から先輩のこと、す…』

けれど、その言葉を言う前に私の口は何かに塞がれた。

先「…待って、俺から言わせて。」

柔らかな感触が離れ、お互いの吐息が重なる。

先「好きです。ずっと前からYOUちゃんのことが」

熱っぽい視線に捉えられ、身体中が沸騰するように熱い。

先「そんな可愛い顔してると、帰したくなくなるね。…まあ、始めから帰す気なんてないけど」

彼の手が頬に触れ、もう一度唇が重なった。

＊＊＊
最後、結構無理やりな展開になってしまいました(-人-`)

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