隣の席の天馬くん。【prsk】

8種類の結果パターン

今日の天馬くんは？ - 2024年5月12日

今日は曇りの日。

いかにもどんよりと曇った空をぼーっと眺める私は、どこからかやって来る睡魔と格闘していた。
古文の授業って実質子守唄みたいなものなので。


「……」


だってほら、私の隣の席の天馬くんだって安らかに眠っているじゃないか。
まぁ彼の場合は、うっかりショーの色々に没頭してしまったが故の眠気だそうなのだが。

そうこうしている間に、授業は終わってしまった。
あとで友達にノート見せてもらおう…。

だがしかし今の私が最優先するのはノートではなく、この可愛い寝顔の天馬くんである。


「おーい天馬くーん」


どんなに天馬くんが可愛いからといって次の授業まで寝かせておくわけにはいかないのだ。

私は声をかけながら彼の肩を揺すってみるが、彼は「うぅ…」と眠そうに唸っただけで効果はなさそうだ。うーん可愛いが過ぎる。

これを目の前にした私の脳内は、『これでも起きないなら、いつもは出来ないことをしても大丈夫なのでは？』という方針へさっさとシフトチェンジしてしまった。


「……ちょっと失礼」


眠っているのだから聞こえていないだろうとは思いつつも、一応小さな声で言っておく。

ここからは、もう、口から出るままに。

「……」

「…天馬くん、かわいいね」


※以下、飛ばしても大丈夫です

「本当にかわいい。この金髪が太陽の光でキラキラするところとか本当に綺麗だと思うよ。いつでも明るいし、自分を貫いていて自信家なところも素敵だと思う。妹ちゃん想いなところも好きだよ、きっと妹ちゃんもカッコいいお兄ちゃんが自慢なんだろうね。ちょっと羨ましいかも…いや、やっぱりいいや。そうそう、私、君の瞳がとびきり好きなんだよね。特にフェニランでショーをしてるときの、楽しくて楽しくてしょうがない！っていう嬉しそうな目。君は多分私のことに気付いてないだろうけど、実は何度も観に行ってるんだよね、それから…」


本人が寝ているのをいいことに私が勝手気ままに語っていると、すっ、と私の視線を遮るように手が上がった。

その手は私の隣の、今さっきまで眠っていたはずの天馬くんから伸ばされたもので。


「………、わかった。寝たフリをしていた俺が悪かった。……頼むからこれ以上は勘弁してくれ…」


真っ赤な顔でお願いされてしまったので、私は大人しく口を閉ざした。

でもひとつ言わせてほしい。


「天馬くんの貴重な寝顔、かわいかったよ」

「……俺としたことが！！」

この作品には8種類の結果があります

お気に入り登録で明日違う結果をチェックできます

占いを作る｜感想を書く
他の作品を探す

ブログに結果貼り付け：