今日も今日とて心配なんです 【鬼滅の刃】

5種類の結果パターン

今日は誰を看病しちゃう？ - 2024年5月8日

ー不死川実弥ー(柱設定)

蝶屋敷を退院した次の日の任務は、不死川との合同任務だった

『任務の詳細はこんな感じだから、戦略としては...』

先日、任務に向かった隊士が消息を絶ったから柱である二人に向かって欲しいということなのだが、経験上の知恵からいくと恐らく十二鬼月だろう。


任務の方は柱が二人いるともなれば､余程のことが起らない限り対処可能なんだけれども

『体しんどくない？』

「アァ？」

流されることなんて予想はしてたけど、貧血なのか顔色最悪だ

「YOU、お前自分の心配しやがれ、病み上がりだろォ？」

『私は平気』

一応そう言っておくが...正直言うと体の疎さは抜けておらず、情けないことに朝には熱がぶり返していた

だから今日は不死川中心の戦略を練ってきたが、そのまま実行するのは明らかに不死川の負担が大きくなってしまう

役割を丸々逆にするのが妥当だろう。

『駄目そうだったら下がってて』

「ハァ？だからなんのことだって」

いつもなら休ませてるんだけど、今日はとても一人じゃ持ちそうになかった

なんとかなるだろうとぬるい考えを持っていたのだが、その考えが打ち砕かれてしまいそうな場面もあった。

まさに一進一退の戦い

『っ...終わった』

厄介な血気術に高速術、そして動きの鈍い自分の体に苦戦しながらもなんとか鬼の頸を斬った

ぼーっとする頭を懸命に動かし意識を保つ

刀を支えに立っているものの目が回っているかどうも落ち着かない


そうだ、不死川は、

ふと視線をやると倒れかけている不死川の姿が見えた

『不死川!っ....』


支えるようとするも、身体に力が入らず結局二人して崩れ落ちてしまった


『ごめっ、大丈夫か?っ...』


手に触れるとあまりに冷たかった、今の自分の体温が通常である自信はないが、流石に危ない冷たさだ


隠の到着など待っていられない


乱雑に髪を結び直し、足に力を込めた


『大丈夫、頑張ったな、もう少しだ』


掠れて頼りない声で呟きを繰り返す、もう自分への暗示のようなものだ


視界がぼやけて、気持ちが悪い、頭が割れるように痛いもう歩けているのかも分からない


『胡蝶...実弥をっ...』


「YOUさん!?え、不死川さん！？」


安心極まりない声にスっと意識が途切れた


後日あの不死川が頭を下げてきたのは言うまでもない。

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