今日も今日とて心配なんです 【鬼滅の刃】

5種類の結果パターン

今日は誰を看病しちゃう？ - 2023年2月2日

ー時透無一郎―血鬼術(同期設定)
※記憶が戻る前のお話です


「ﾋﾕｯ...ﾊｧｯ!｣


人目につかない細道まで来ると壁に手をつけずるずるとしゃがみ込んだ


単独任務を終え帰路についた時に感じた違和感


これが血鬼術だと気づいた時には違和感が完全な症状となって現れていた

出来ることなら今すぐ蝶屋敷に行きたいがそれが叶わないほど体が悲鳴をあげている

なに、これ、

胃の中がかき混ぜられているような不快感に毒のせいなのか肺が凍るように痛い


生理的に涙目になる。吐血するだなんて、鬼殺隊入隊後の最悪な場面かもしれない


なんて思っていると頭上から優しい言葉が降ってきた

『大丈夫か？』とただ一言。

刀を持ってることに加え口元は血だらけ。

そんな時に話しかけられるなんて不運でしかないそう思いながらやけに既読感のある声に振り向くと

「...YOU、｣


同期でありよく一緒に鍛錬していたYOUがいた


『酷い怪我...珍しいね、なに、やらかした？』


ぼやけてよく見えないが少し表情が動いた気がするイタズラげな口調いつもの事だ


でも今は正直そんなことどうでもいい、とにかく肺が痛すぎる。

『ま、死にたくなければ蝶屋敷行けば？』そう彼女が言い終わる前に壁についていた手が離れ身体が傾いた


冷たく硬い地面に打ち付けられると思ったが、暖かく優しい衝撃に反射的に閉じていた目をゆっくり開ける。


地面ぎりぎりのところで彼女によって支えられていた

『なーんて、助けないわけないでしょ。これ口元に当ててて』

言われた通りにし、「YOU、僕を置いて行けないもんね」と言葉を発すると

『置いてくよ？笑』そんなことを言いながらひょいと体を抱き上げてくれる

なんだかんだ助けてくれるYOUはいつもこうだ。



とうに限界を迎えていた身体に心地いい揺れと安心感が加わりいつ間にか瞳を閉じていた。


*

いつも、まるで余裕があるのを見せ合うように動くこの二人組


『はぁっはぁっ胡蝶！！時透が！！』

実際はお互いのことが心配でたまらなく、大好きなようです。

end

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